得するコト得するコト

生活に役立つ豆知識、家事が苦手な人には時短ワザ、美容・ファッションのステキ情報を公開します。

まめ知識 2019.06.10

昔の日本人は時間にルーズだった?時間を守るマナーを知るきっかけになった『時の記念日』のコト

LINEで送る
Pocket

毎年6月10日は「時の記念日」です。生活する上で欠かせない「時間」は、とても大切で身近な存在です。12ヶ月の中で唯一、祝日がない6月。「時の記念日」が祭日候補にあがったこともあるそうですよ。そんな時の記念日について紹介します。

時の記念日の意味や由来とは?

時の記念日は、大正9年(1920年)に、時間を守る大切さを広めるために制定された記念日です。東京天文台(現在の国立天文台)と財団法人生活改善同盟会が「時間をきちんと守り、欧米並みに生活の改善・合理化を図ろう」と、当時の日本人に呼びかけました。

今でこそ、日本人ほど「時間に正確な国民はいない」と世界中から評価され、「時間を守ること」は最低限のマナーと認識していますね。そんな日本人も、昔は時間に対してルーズなところがあったそうです。
江戸時代までは、日の出と日没を基準に、日の出およそ30分前が“明け六つ”日没30分前が“暮れ六つ”。その間を昼夜それぞれ6等分して“一刻”とする「不定時法」が使われていました。一刻の長さは昼と夜で違いますし、季節によっても変わってしまいます。かなりアバウトな時刻制度と言えますね。また、時計を持たない庶民は、定期的にお寺が鳴らす鐘の音で時刻を知るしかなかったのです。

このように、ルーズにならざるを得ない環境に置かれていましたが、明治から大正へと時代が変わり、近代化が進むにつれて、「効率的に時間を使い産業の発展を目指そう」「時間を守ろう」という気運が高まります。こうした流れの中、生活改善同盟が、1920年5月16日~7月4日まで、東京教育博物館で「時の博覧会」を開催。期間中の6月10日を時の記念日として、イベントや宣伝を行ったのが始まりです。

時の記念日はなぜ6月10日なの?

時の記念日が6月10日になったのは、1500年以上も前の日本書紀の記述に由来があります。「天智天皇10年4月25日の頃に、漏刻を新しき台に置く。初めて候時を打つ。鐘鼓を動す」――“天智天皇10年4月25日”を現在の暦に換算すると、671年6月10日になります。“漏刻”とは水時計のこと。漏刻が設置される前には日時計が使用されていました。天候に左右されず、1日中時間を知ることができるようになって、漏刻は大変重宝されたと言われています。このことから、日本で初めて漏刻が時を刻み、鐘を打ち鳴らしたことを記念して、6月10日を時の記念日に制定したそうです。それにしても、1500年以上も前に時計があったとは、びっくりしますね。

あなたは時の記念日をどのように過ごしますか?

時の記念日には、工作で時計を作ったり、時計工場の見学をしたり、全国の幼稚園や小学校の中には、子どもたちが「時間」について考える工夫をしているところがあるようですね。他にも、次のようなイベントが行われています。

【漏刻祭】

天智天皇がまつられている大津市の近江神宮では毎年6月10日に漏刻祭が行われています。当日は時計館宝物館が無料公開され、時計業界各メーカーの新製品をご神前にお供えします。

【時のウィーク】

「日本標準時のまち」や「子午線のまち」として知られる兵庫県明石市では、6月10日を含む1週間を「時のウィーク」とし、さまざまなイベントが開催されます。

【ドン花火】

富山市では6月10日、正午を知らせる「ドン花火」を打ち上げます。江戸時代から鳴らしていた時鐘(ときのかね)の伝統を受け継ぎ、昭和初期まで約40年に渡り毎日正午にドン花火を打ち上げていたそうです。戦時中にサイレンに変わりましたが、市民から懐かしむ声が上がり、1956年から時の記念日に打ち上げられるようになりました。

いかがでしょうか。時の記念日を、初めて耳にしたという方もいるかもしれません。1日は24時間、誰にでも平等に与えられていますね。それでも、暇で「時間を持て余してしまう」と思うのか、忙しくて「時間が足りない」と感じるのかは、その人次第です。時の記念日を、自分にとっての時間を見直す日にするのもいいかもしれませんね。

記事/杉本雅美

日々の生活の中で、無理のない程度に四季の変化を感じ、ひと手間かけることを心がけて夫とふたりで暮らしています。フリーのライターとしてインタビューやイベントレポート、暮らしに関することなど、多様な情報をお届けしています。

 

その他のおすすめ記事

あなたはどっち?ママ時間の使い方『朝活派vs夜活派』

あなたはどっち?ママ時間の使い方『朝活派vs夜活派』

日本の暮らしの言葉『梅雨を彩る言葉たち』〜水無月の暮らし〜

日本の暮らしの言葉『梅雨を彩る言葉たち』〜水無月の暮らし〜

『衣替え』の季節 ~服装や持ち物を夏物に替えてリフレッシュしよう。~

『衣替え』の季節 ~服装や持ち物を夏物に替えてリフレッシュしよう。

LINEで送る
Pocket

コメント

人気の記事

2019.05.24

もっと簡単に!美味しく!『にんにく角煮(改良版)』

2019.05.22

簡単!自家製『レモネードの素』

2019.05.21

二十四節気の暮らし方『小満』日差しが強くなってくる頃。暮らしの中での日焼けケア

2019.05.20

日本の言葉『五月晴れ』晴れやかな空の青さと夏の訪れ

2019.05.13

台所育児エッセイ「暮らしに恋して」『36 そとごはん』

2019.05.11

おうちカフェを楽しもう!簡単『ゼリー・カフェオレ』

2019.05.07

2つの食感で楽しむ『春キャベツとあさりのごま風味蒸し』と『春キャベツのチョレギサラダ』

2019.05.05

通年の保存食に『刻みしょうが』

2019.05.03

共立てでフワッ!とろける『ミルクロールケーキ』

2019.05.02

『茶の湯の世界へようこそ』ー2.茶道は戦国時代のグランピング!?ー

編集部おすすめ記事

2019.05.26

夏野菜レシピにランクイン!『なすと豚肉の旨炒め』

2019.05.13

初夏の香り広がる『にんじんの葉のナムル』

2019.05.09

はじめてのナチュラルフード『シンプルなものをシンプルに』

2019.05.07

季節の手仕事しませんか?いちごを使ったつくりおきおやつの素

2019.05.02

【食育のコト】親子でチャレンジ!5月はベランダ栽培に最適な季節。

2019.04.30

みんなで賑やかに!ホットプレートで作る『そら豆のマカロニグラタン』

2019.04.27

旬食材『グリーンピース』仲間が多い?つつやかな緑を味わう春の味覚

2019.04.23

【東京ミッドタウン日比谷の春を取材してきました】春爛漫の日比谷に出かけよう 「TOKYO MIDTOWN HIBIYA 1st Anniversary」

2019.04.21

春キャベツを食べよう!『春キャベツ活用レシピ』

2019.04.19

おもてなしにも抜群!簡単『ジャムサンドケーキ』

月間人気記事

2017.03.15

管理栄養士が教える『デトックスウォーターの美容効果と注意点』

2017.07.16

こんな症状は危険かも『スマホのウイルス感染症状7つをチェック』

2017.04.01

脇の下を押すと痛くない?『脇コリの解消は 肩こり解消にもつながる』

2018.03.31

編集部おすすめ『週に1度の作り置きレシピ「玉ねぎ」の常備菜』

2018.07.12

知らなかった!こんなにも多い『ウリ科の野菜の種類とあれこれ』

2018.03.26

元美容部員が教える『自分の肌に合う化粧水の選び方』

2018.08.08

なす、トマト、ピーマン、ししとう…あの野菜も?!『ナス科の野菜の種類とあれこれ』

2018.03.20

編集部おすすめ『週に1度の作り置きレシピ「アスパラ」の常備菜』

2017.09.14

指先のカサカサを直したい!『指先の乾燥の原因とケア方法』

2017.08.23

季節の手仕事『自家製キウイシロップ観察日記』