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まめ知識 2019.06.27

季節の草花『紫陽花のコト』魔除け・縁起物にも重宝された花

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雨に映える愛らしい花。
梅雨時になると街角や庭先でかわいい紫陽花を目にする事ができます。季節の花としておなじみですね。最近では母の日のプレゼントとして贈られた鉢植えが玄関先で咲いている、という風情で目新しい変わり咲きの物を見かける機会も増えました。贈り物にはピンク系の物もよく見かけますが、実は紫陽花はブルー系の物が本来の色なんですよ。

その証拠は「あじさい」という名前です。紫陽花は日本原産の植物で、「藍色が集まった物」という意味なのだそうです。「集真藍」と書いて「あづさあい」と読む、または「味狭藍」と書いて「あぢさゐ」と読んでいたのが名前の原型という説があります。

名前の由来は日本と中国のコラボ

現在、一般的に使われている「紫陽花」という表記は実は日本で生まれた言葉ではありません。中国の詩人、白居易の作った詩に登場する花です。

何年植向仙壇上 
早晩移栽倒梵家 
離在人間人不識 
与君名作紫陽花 

大体の意味としては「仙人の世界の花が人間の住む世界の寺に植えられているのに誰も名前を知らないので紫陽花という名前をつけてあげよう」という内容の詩です。
白居易が杭州の長官だった時に、招賢寺という山寺に行くときれいな花が咲いていたのでそれをたたえて「紫陽花」と名付けた、という逸話があるそうです。

白居易の詩は平安時代の貴族の教養の一つなのですが、源順(みなもとのしたごう)という学者さんがこの詩で歌われている「紫陽花」とは「あじさい」の事ではないか、と考えて漢字に名前の読み方を当てたのが始まりで現在も「紫陽花」の字が使われているそうです。

ところがこの白居易が詩に謳った「紫陽花」という花、実は私たちが知る紫陽花ではないのだそうです。白居易の詩にも実は前文があり、そこでは紫陽花について「紫色で良い香りがする」と記されているのだとか。白居易が実際に見た花が何かははっきりしてないのですが、条件としては沈丁花が近いようです。
勘違いから生まれた日本語ですが花のイメージとはぴったり合っていますね。

紫陽花を使ったおまじない。お守りにも使われる理由とは?

古くからの風習で、紫陽花はお守りになる、という言い伝えがあります。地域によって若干内容が異なりますが「紫陽花を吊すとお守りになる」という物です。
「玄関や軒先に吊すと金運や幸運をもたらす」という言い伝えや「吊しておくと大切な物が家から出て行かない」「トイレに吊すと婦人病が治る」という言い伝えなどいくつかバリエーションがあるようです。

紫陽花がお守りになる理由ははっきりしていないのですが、理由の一つとして考えられるのが紫陽花の形。現在多く見られるカラフルな色や変わり咲きの紫陽花の多くは、日本から西洋に渡って品種改良された物です。現在では三角錐のような形で咲くカシワバアジサイなども人気ですね。ガクアジサイと呼ばれるタイプもありますが、日本の在来種は「手まり咲き」と呼ばれるこんもりとした丸い形に咲くものです。

この丸い形の物は「薬玉」に似ています。最近では「くす玉」といえばお祝いの時に使う、割れると中から紙吹雪やテープなどが出てくる「割り玉」のイメージが強いのですが、元々は薬草などを詰めた玉を花や五色の糸で飾って魔除けとしていた物の事をいいます。
紫陽花は自然な形そのままで薬玉と良く似ているので魔除けのアイテムとして用いられた、という説があるそうですよ。

兵庫県の相生市にある若狭野天満神社はあじさい神社とも呼ばれ、ドライフラワー状にした「魔除けあじさい」を、年間を通して授与しています。紫陽花が手に入らない時は紫陽花で有名な寺社で同様に授与が受けられる所がありますのでチェックしてみてもいいかもしれませんね。
庭でも切り花でもドライフラワーでも楽しめる季節の花に一年の幸せを願えるロマンチックな風習を季節の楽しみに取り入れてみて下さい。

記事/ケノコト編集部

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