
やさしい暮らしのヒント『献立を考えるコト』-9.毎日とりたい”五色”を知っていますか?
目次
こんにちは。
暑さも厳しい毎日ですが、今回はそんな日々の食事で意識したい”五色”のお話です。
毎日の食事で心がけたい『五色』とは?
食事における”五色”というのは、毎日の食事において五つの色の食べものを食べると自然と元気になるという古代中国に始まった「五行思想」の考え方のひとつです。
中国だけでなく韓国、日本でもその考えは受け継がれ、和食の基本となっています。
そして、最近よく耳にする「ファイトケミカル(フィトケミカル)」も、色に関連したものです。
ファイトケミカルとは植物が自らを守るためにつくりだす色素や香り、ネバネバなどの成分ですが、それらが人間の身体の機能を活性化させるということが科学的に証明されたことにより、食べ物の色と栄養への注目が集まっています。
『五色』って何色?どんな食材?
では、具体的に五色とは何色でしょうか?
五色とは、赤・白・黄色・緑・黒(茶色)を指します。
赤は肉や魚の赤身、たこ、えび、トマトやすいかなどの赤い野菜や果物。
白は米、麺類、白身魚、白菜や大根等の白い野菜。
黄色は卵、かぼちゃやレモンなどの黄色い野菜や果物。
緑はほうれん草などの緑の野菜。
黒はひじきや海苔などの海草類、キノコ類、黒ごま。
これら五色をとることにより、五臓に対応し、赤は心臓、白は肺、とそれぞれが内蔵の働きを高めるとされています。
そう聞くと何やら難しそうに思えるかもしれませんが、この五色すべてを組み合わせて摂るようにすれば元気になれる!というものなので、気軽に取り入れてみてくださいね。
気軽に、というのも、私たちの生活にはすでに五色が自然に取り入れられていることが多いのです。
ごくごく普通に思える白いご飯に赤い梅干しと海苔、黄色の卵焼きと緑のおひたし…といったお弁当にも五色が含まれていますよ。
そのように知らぬ間に取り入れていた五色を三度の食事で気にかけることで、からだが喜ぶのです。
さらに、五色がそろった食卓は視覚的にもとても美しく見え、食欲をそそります。
本膳料理や懐石料理などは、和食の基本としてしっかりと五色が取り入れられていることもあり、美しく美味しそうに感じますよね。
献立づくりに悩んだとき、五色を思い浮かべて足りない色を取り入れてみたり。
外食でも少し意識してみたり。
昼や夜に五色が摂れているならば、朝食でも何か一品プラスして五色に整えてみたり。
そんな積み重ねがきっと、昨日より元気な自分へ導いてくれます。
これまで特に色を意識していなかったという方も、知っていたよという方も、ぜひ毎日三食五色を食べて夏を乗り切ってくださいね。
コラム/たみなと あやな
一歳の女の子の母。夫がサッカーに熱心に取り組んでいたこともあり、アスリートフードマイスター3級取得。一般企業退職後、今は資格取得の勉強中です。
栄養士の母の影響もあり、幼い頃から栄養を自然と気にかける暮らしを送ってきました。 豪華なものは作れなくても、“心も身体も幸せになれる食事”を目指し、日々ごはんづくりをしています。
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