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知るコト 2019.08.29

『茶の湯の世界へようこそ』ー7.茶道の道

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日本でうまれたもので“道”とついているものは柔道、剣道、弓道、茶道、華道、、とたくさんありますね。
“道”とはいったい何なのでしょうか?
辞書では“人や物が通るべきところであり、宇宙自然の普遍的法則や根源的実在、道徳的な規範、美や真実の根元などを広く意味する”とあり、なんだか壮大な話ですが、型や形式だけでなく精神・姿勢も含め一生をかけて追い求める、もしくは一生かけても足りないもののようです。
もちろん道とついていないものでも取り組み方によっては同じことだと思います。

今回は茶道表千家入門からたどる道のりを簡単にご紹介します。
 

入門
 
習事
 
飾物(習事受領より1年経過後)
 
茶通箱(飾物受領より1年経過後)
 
唐物(茶通箱受領より1年経過後)
 
台天目(唐物受領より2年経過後)
 
盆点(台天目受領より2年経過後)
 
乱飾
 
真台子
 
表千家講師(唐物以上の取得者)
 
表千家教授
 

ざっくりと書くとこのとおりなので、講師のお免状をいただくまで単純には最短5年でいけそうですね。
もちろん生徒さんによっては、ただお茶の時間を楽しみたいのでお免状は必要ありません、という選択もあります。

私は小学1年生から祖母についてお稽古を始めたのですが、小さすぎて柄杓でお湯を酌むのも一苦労といった感じだったため、特に3年生くらいまではじっくりと時間をかけて少しずつ教えてもらい、高校生の時に台天目のお免状をいただきました。
講師の資格と茶名(家元のお名前の1文字と自身の名前の一文字をとって“宗沙”といいます)もこの時に授けていただきました。

大学から地元を離れ約20年のブランクののち、昨年から母についてお稽古を再開し、今年になって盆点のお免状を授けていただくことができました。
ブランクがなければそんな一生かかるものでも。。。と思ってしまいますが、ここからがまた長い道のりです。
盆点の後に教授になるには、10年経過し、その間年1回5科目の教授者講習会を5年間修了すること、さらに50歳を越えていないと教授のお免状はいただくことができません。
また、乱飾と真台子は家元直伝のみで男性しかとることができません。
私の場合は41歳で盆点を取得したので、10年後に51歳で結果的にちょうど良いタイミングだったのですが、早く始めたのに50歳まで待たなければいけないのはなんとももどかしいような気もします。

ここで年功序列や男女の差、など、敏感な方は思うかもしれません。
最近よく耳にする“SDGs(Sustainable Development Goals)”にも、男女平等は明記されています。
年で区切ること、例えば日本では当たり前の定年退職制度もアメリカでは違法とされていたり、イギリスでも近年廃止されています。これは年功序列とは反対のことで、今の超高齢化社会をポジティブなものにしていくにはとても有効な考え方だと私は思います。

しかし、もちろんこれらは全てにあてはまるものでもなく、伝統文化などの世界ではなんでもかんでも時代にあわせてアップデートすればいいというわけでもないとも思いますし、変えずに守られるべきものもたくさんあると思います。

少し前に相撲の土俵に女性が上がることについて議論がありましたが、歌舞伎役者も従来女性はなれず(市川海老蔵さんがそれを変えようとがんばっているようです)、女性が上陸することが禁じられている島もありますね。
本当の意味の男女平等というのはとても難しい考え方ですが、もしかして将来、女性天皇が再び認められるようになったり、世の中が変われば伝統文化の世界も徐々に変わっていくのかもしれません。

少し話は逸れてしまいましたが、極めるところまでたどりつけなくても、お茶だけに限らず、人生100年時代、おばあちゃんになっても楽しんでいろいろなことを学ぶ道を歩んでいきたいと思っています。

コラム/すずきりさ
約20年に渡り東京から世界を飛び回る生活をて、結婚・出産を機に地元新潟にUターン。
自然の中での子育てと家族の時間をのんびり満喫する中で、改めて新潟の魅力に気づく日々。茶道の勉強も再開しながらライフワークバランスを模索中。
茶道表千家講師。

 

 

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