
【食育のコト】まずは焼き芋!アレンジ無限!
目次
10月の空はすっかり秋模様。お店にも秋の食材が並び、お腹の具合も正に食欲の秋。
この時期の我が家のおやつの定番は、なんといっても焼き芋!
焼いている間のかぐわしい香り、ホカホカの焼き立てを割った時に立ち上る湯気、そして熱々の黄金色にかぶりついた時の感動、思い出しただけでも今すぐ八百屋さんに駆け込みたくなります。
そんな焼き芋、実は手間いらずでヘルシー、そして子供のおやつにぴったり!
その上、お弁当のおかずから夕食の一品までアレンジも無限に広がりますよ。
さつまいもは栄養満点!
さつまいもはご存知の通り芋類なので、糖質が高くエネルギー源としても優秀ですが、実は他にもさまざまな栄養素が含まれています。
便秘解消に効くヤラピンと、皮に含まれるセルロースという食物繊維は腸内環境を整えてくれます。
また、さつまいもに多く含まれているビタミンCは加熱しても壊れにくいので、焼き芋にしてもほとんどそのまま摂取できます。ビタミンB群やビタミンE、カリウムなども含まれている上に、さつまいもの色によってはβカロチンやアントシアニンも含まれています。
栄養満点のさつまいも、ぜひ子どものおやつに取り入れたいですね。
いろんな種類のさつまいも
お店に行くと、さつまいもと一言で言っても名前の違うものが数種類置いてあることも。
それもそのはず、現在農林水産省に作付けの報告が上がっているだけでも60種以上と言われているそう。昔からよく聞く鳴門金時だけでも数種類あるのです。
大きく分けると金時や紅あずまなどのほくほく系と、安納芋やシルクスイートなどのとろとろ系とに分けられます。
好みや用途により使い分けると良いですね。
どちらの場合も、切り目から蜜が出ているかどうかを確認しましょう。
茶色いベタベタしそうな蜜がにじみ出ているものは甘いもの!
まずは焼き芋にしてみよう
さつまいもがたくさん手に入ったら、まずおすすめしたいのが焼き芋。
簡単にできてお芋の自然な甘さが存分に味わえる上に、アレンジもいろいろ楽しめる、なんとも優秀な料理です。
ポイントは温度と水分。理想的な温度は70度と言われています。また、水分量も大切。短い時間で焼くと水分が上手く抜けず、時間をかけすぎてもパサパサになってしまいます。
焼き芋を作る方法は数多くありますが、我が家の定番は『魚焼きグリル』で焼く方法。
余熱を待つ必要もなく、暑くなった芋を包み直したり移し替えたりする必要もない、とっても楽な調理法です。
●魚焼きグリルで焼き芋を作る方法
まずさつまいもを洗います。
たわしなどでよく泥を落としましょう。
洗ったら濡れたままアルミホイルで包み、あとはそのまま魚焼きグリルに放り込むだけ!
もしグリルが両面焼きなら、途中でひっくり返す必要もありません。
火を弱めにし、じっくりと焼きます。
たまに触ってみて焼き具合を確認しましょう。
押してみたときにただ柔らかいというよりは、ふにゃっと崩れそうなくらいが出来上がり!
大体1時間ほどが目安ですが、細いものは1時間もしないうちに焼きあがります。
15〜30分おきに確認すると安心です。
アレンジは無限大
そのまま食べるとほくほく、とろとろの焼き芋ですが、そこから更なるお楽しみが!
●自家製干し芋
熱いうちに皮をむき、薄くスライスしてざるに広げて両面をよく干せば、自家製干し芋の出来上がり!
娘の大好きな干し芋、国産のものは買うと高いし少ししか入っていないので、いつもあっという間になくなってしまいますが、これならたくさん出来るので、毎日楽しめます。
●スイートポテト
皮に詰めて焼くスイートポテトも簡単です。
中をくり抜き、砂糖やバター、生クリームや牛乳を混ぜ込んで生地を作ります。
焼き芋自体が甘いので、お砂糖はほとんど入れなくても大丈夫。コクを出したいときは卵黄を出しても良いですよ。
皮に詰めて、オーブンかトースターで焼けば完成です。もし余裕があるときは、焼く前に卵黄を塗るとツヤっとした照りが出て、まるで売っているスイートポテトのようになります。
とろとろ系の安納芋などを焼き芋にしたとき、冷蔵庫で保存しておくと味が落ちるので、皮をむいて冷凍庫に入れるのが正解!
アイスのように食べられますよ。
●おかずへのアレンジ
ほくほく系の焼き芋はおかずにもぴったり。
輪切りに切ってバター焼きに。黒ゴマをパラッとかけるとお弁当の一品に。
一口大に切って少し多めの油でカリッと焼き、砂糖と醤油と水を煮詰めて作ったあんを絡めたて黒ゴマを振れば、大学芋の出来上がり。
他にも柔らかくしたお餅に混ぜ込んでさつまいももちにしたり、朝食のホットケーキに入れたりと、アレンジは無限に広がります。
美味しくて身体も喜ぶ焼き芋、手を掛けなくても気軽に手作り感が味わえる、おすすめのおやつです。
さつま芋が旬を迎えた今、ぜひおうちで作ってみてくださいね。
コラム/やこかおり
幼い頃から旅行好きの父に連れられ、世界各地の料理を食べ歩いた経験から、食に関する好奇心が人一倍旺盛。高校の授業で食品添加物について調べた時の衝撃から、できる限り添加物のない食品を求めるようになる。
一男一女の母となってその気持ちはより一層強くなり、手元にある材料で、無理せず楽しみながら続けられるような、自家製にこだわった食事作りを日々心掛けている。
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