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食のコト 2019.10.17

【食育のコト】味覚の秘密~いろんな味を楽しもう~

よく子供舌なんて聞くけれど、子どもと大人の味覚って何が違うのかな、なんて考えたことはありませんか?
子どもの料理は薄味がいい、というのもよく耳にします。
味覚の秘密、探ってみましょう!

 

味って何だろう?

味覚で感じる味には甘味、酸味、塩味、苦味、うま味という5つの基本の味、「五味」があると言われています。

実はこの五味、人間の生存本能と直結しているというのです。
甘味はエネルギー源の味、塩味はミネラルの味、うま味はタンパク質の味と、身体に必要な栄養素の成分を美味しいと感じ、逆に苦味は毒、酸味は腐敗したものというように、身体に害のあるものも感じ取ります。
味覚は人間が生きていくために何を食べたら良いのかを判断するためのセンサーなのです。

 

味はどこで感じるのかな?

五味は、人間の舌の表面や咽頭部、上顎などにある味蕾(みらい)という感覚器官から神経細胞を経て脳に伝えられます。

昔は味覚地図というものがあり、味によって舌で感じとる場所が異なると思われていましたが、研究が進んで1つの味蕾が5つの味を感じ、その味蕾が分布する密度が舌の場所によって異なるということがわかりました。

味蕾は子どもの頃は成長し、その数はおよそ10,000個にも達するといいます。そして大人になるにつれて、3分の1ほどに減少していきます。
小さい頃食べられなかったけれど、大人になってから苦い野菜も食べられるようになったりするのは、子どもの頃の方が苦味や酸味に対して敏感だからなのです。

味は味覚だけではなく、視覚や嗅覚などでも感じ方が変わります。
真っ暗にして食べても何を食べたのか当てるのは難しいですし、鼻をつまんで食べてみると味がしないというのも、実際にやってみると味を感じにくくなることがわかります。
辛すぎるものは痛いと感じますよね。
五味だけでなく、香りや辛味など、味覚以外の五感で感じる味もあるのです。

 

味覚を育てよう!

子どもの頃だからこその味覚が未成熟で敏感な時期、大切にしてあげたいですよね。

酸味や苦味に敏感だから、ピーマンの苦味や梅干しの酸味が苦手な子が多いのだな、ということがよくわかると思います。
苦味の強いものはそれを和らげるような調理をしたり、お酢の量を抑えて薄味にしたりすると、子どもも抵抗なく食べられますよ。
少しずつ慣れていけば、いつの間にか大人と同じように普通に食べられるようになります。

食べる機会がなければ、味を知る機会をなくなってしまいます。
自分が嫌いでも食卓にのせていると、気が付けば子どもの好物になっているなんてことも!
大切なのは食べるチャンスを作ってあげること。味覚は日々変わります。昨日食べられなくても、今日突然美味しく感じることもあるのです。

いろいろな味を経験させてあげること、そしてそれを言葉にしていくことで、子どもは味に意識を向けて、味覚の発達がより進んでいきます。
キウイを食べて、ただ甘いというだけではなく、「甘いけれどいちごの甘味とは違うね。ちょっと酸っぱいね。同じキウイなのにこの前のとは味が違うね。」なんて話しながら味わうことで、いろんな味や食べ物に興味が広がっていきます。

成長していくと、子どもと一緒にご飯を食べる機会は徐々に減ってしまいます。
子どもと過ごせるかけがえのない時期、いろんな味を一緒に楽しんで、好きな食べ物を1つずつ増やしていく、そんな毎日を過ごしたいものですね。

 

コラム/やこかおり

幼い頃から旅行好きの父に連れられ、世界各地の料理を食べ歩いた経験から、食に関する好奇心が人一倍旺盛。高校の授業で食品添加物について調べた時の衝撃から、できる限り添加物のない食品を求めるようになる。
一男一女の母となってその気持ちはより一層強くなり、手元にある材料で、無理せず楽しみながら続けられるような、自家製にこだわった食事作りを日々心掛けている。

 

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