
日本のネギとは一味違う!リーキを自宅で味わってみよう
目次
「リーキ」という野菜、聞いたことありますか?
数年前までは日本で見かけることが全くなかったお野菜ですが、最近では静岡県や長野県など、国産のリーキが徐々に出回ってきています。この「リーキ」、ネギの仲間で、旬は冬を迎えるちょうど今の時期です。
日本のネギとは似ているけど違った味わいの「リーキ」、この冬は自宅で味わってみませんか。
リーキってどんな野菜?
「リーキ」はネギの仲間で「ポロネギ」とも呼ばれています。
パッと見は、下仁田ネギのように太くて短い形状をしていますが、緑色の部分が下仁田ネギは筒状の形をしているのに対し、リーキは扁平で厚みがありV字の形をしていて、見分けは意外と簡単です。
そして、日本のネギと比べると、ネギ特有の刺激臭が少なく、ネギがあまり得意でない方でも食べやすい品種と言われています。加熱すると甘味が強くなり、またトロミが出て、西洋料理の中でも、煮込みやスープなどに良く使われています。
リーキの栄養
リーキにはビタミンやカリウムなど、さまざまな栄養が含まれていますが、その中でも注目したいのが、「女性に嬉しい効果」のある栄養が含まれている点です。
●葉酸
リーキには葉酸が豊富に含まれていて、貧血を緩和する効果が期待できます。そして葉酸は、生まれる前の赤ちゃんの発達に必須の栄養素でもあり、妊活中の方、妊娠中の方は特に意識して摂取すべき、とても大切な栄養素です。
●ビタミンB6
リーキに含まれているビタミンB6は、昨今、話題になっているPMS(月経前症候群)の改善する効果が期待できます。
PMSは生理前に現れる、心や体に起こる不調のことで、便秘・肩こり・頭痛など、人によって現れる症状は様々、ホルモンバランスが崩れることが原因で起こります。ビタミンB6には、この崩れたホルモンバランスを改善する効果が期待できます。
また、ビタミンB6には皮膚や粘膜の健康を保つ効果があるので、肌荒れなどの悩みがある方にも積極的に摂取していただきたい栄養素です。
リーキの下処理
リーキには特別な下処理は必要ありませんが、日本のネギと同様に畑で育ち、V字の部分の中にまで泥が入っていることがありますので、「しっかり泥を洗い流す」という下準備が必要です。
●リーキの洗い方
1.緑色の部分で、葉が分かれるV字の部分に深めの切り目を入れる。
2.水をためたボウルの中で泥が落ちきるまで念入りに洗う。
3.根元の硬い部分を切り落とす。
これで下準備が完了です。
リーキは加熱することで甘みが増していきますので、煮込み系のお料理に使うのがおすすめです。
これからの時期でしたら、お鍋料理に入れるのも◎。
リーキの甘みを存分に堪能することがきますよ。
「リーキ」は、スーパーでしょっちゅう見かけるお野菜ではありませんが、ねっとりとした甘みは「リーキ」ならではの美味しさで、他のネギでは味わうことのできません。売っているのを見かけたら是非、手にとってみてくださいね。
レシピ/ 菅智香(かんともか)
育児料理アドバイザー。食育インストラクター、AGEフードコーディネーター。
一般企業退職後、結婚、出産を経て、改めて食の大切さを感じ、食育インストラクターの資格を取得。
SNSを中心に、子供と一緒に作る料理、子供に食べさせたい料理を提案、百貨店などにて登壇中。
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