
やさしい暮らしのヒント『献立を考えるコト』20. 胃をいたわった食材を取り入れよう
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こんにちは。
気付けば今年もあっという間に終わりが近づき、忘年会も増えてくる時期になりましたね。
クリスマスにお正月と楽しみなイベントも盛り沢山。
そんな賑やかなテーブルを囲むときには、つい食べ過ぎてしまったり、飲み過ぎてしまったり。
食事の時間も不規則になり、休息する間のない胃は疲労をためてしまいがちです。
今回は、日々頑張ってくれている胃にやさしく、疲れも労ってくれる食材について。
胃の疲れ、といっても胃痛や胸焼け、胃もたれなど様々な症状があります。
また、胃に直接症状が現れなくても、唇の端にできものができたり、口内炎や歯茎が腫れるなどの症状は胃の不調が原因である場合も。
そんな症状が出た時に、まずおすすめしたいのが胃の機能を正常化させてくれる食材。
キャベツ、白菜です。
胃の疲れを感じたときのおすすめ食材
胃腸薬の原料にもなっていることから、キャベツは胃に優しいとご存知の方も多いかもしれません。
胃の働きを整え、胃粘膜を修復してくれるビタミンUが豊富で、胃痛、胃もたれに有効です。
また、同じく紫キャベツも同様の効果があり、さらにカリウムやビタミンC・K、カロテンは緑のキャベツよりも多く含まれています。
栄養価が高いのはもちろん、鮮やかな紫色が料理に彩りを加える役割も果たしてくれるため、普段の食事に少し加えるだけで見栄えも良くなる、おすすめの食材です。
白菜も胃腸の機能を活性化させてくれ、胸やけや胃のむかつきを取り除いてくれる効果があります。
胃の不調を取り除くおすすめ食材
胃の不調を引き起こす”胃の熱”を取り除いてくれる食材も、特にこの時期の不調に効果的。
野菜ならば、アスパラガス・大根・なすなど。
果物では、バナナ・メロンなど水分を多く含むもの。
その他にも、豆腐などの大豆製品・穀類(小麦やはと麦等)も有効です。
これらは脂っこいものや飲み過ぎ、濃い味付けのものを多く摂取することにより熱を持った胃を冷まし、身体を潤してくれます。
胃痛などの症状に効くだけでなく、胃の熱が原因である口・のどの渇きや便秘にもよいとされています。
お伝えした食材を普段の食事に取り入れるのはもちろん、お客様にご用意する食事の献立づくりの際にも、一品胃に優しいメニューとしてこうした食材を取り入れてみるのもいいですね。
つい見た目の華やかさや、統一感を気にしがちなイベント料理ではありますが、そうした観点でお客様の身体まで気遣った献立をつくるのにもぜひ、役立てて頂ければとても嬉しいです。
コラム/たみなと あやな
2歳児の母。栄養士の母のおかげで、日々栄養を気にかける暮らしを送ってきました。
その影響もあり夫のサッカー現役時代にアスリートフードマイスター3級を取得。
出産後に保育士資格を取得し、今は子どもの食や薬膳について勉強中です。
豪華なものは作れなくても、“心も身体も幸せになれる食事”を目指しています。
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