知るコト知るコト
得するコト 2020.03.03

3月3日はひな祭り。華やかさが魅力な「ひな人形」のこと

3月3日はひな祭り。「桃の節句」とも呼ばれ、ひな人形を飾り、ちらし寿司やハマグリのお吸い物を食べて、女の子の健やかな成長を願います。

ひな祭りの由来とひな人形の歴史

ひな祭りは、日本の五節句(1年に5回ある季節の節目)の1つ「上みの節句」に当たります。上みは、3月上旬の「み」の日という意味です。古代中国では「季節の変わり目には邪気が入りやすい」と、上み節の日に川の水で身を清める風習がありました。これが平安時代に日本に伝わり「上みのはらい」と呼ばれる宮中行事になったのです。

この行事では、男女ともにワラや和紙で作った人形(ひとがた)で自分の体をなで、「けがれを人形に移して川に流す」方法で厄払いを行いました。また、宮中の女の子たちの間では「ひいな遊び」という人形遊びが流行っていました。この遊びと厄払いに使われた人形が一緒になった「流しびな」の誕生が、ひな人形の原形と言われています。江戸時代になると人形作りの技術が向上し、その日だけで流してしまうのはもったいないということになりました。ひな人形は流すものから、家の中に飾り鑑賞するものへと変化しました。

ひな人形の種類と飾り方

人形の種類は、華やかな衣装を着せてある伝統的な「衣装着人形」と、「木目込人形」の2つが代表的です。また飾る場所の広さや収納のしやすさ、などライフスタイルに合わせた飾り方がありますね。

飾り方にはいくつか種類があります。

♦七段飾り

男びな、女びな、三人官女、五人ばや子、随身(ずいじん)、三仕丁(さんじちょう)と15人の人形が勢ぞろいした豪華な段飾りです。三人官女がついている5人仕様の三段飾りもコンパクトなサイズで人気があるそうです。

♦親王飾り


男びなと女びなのみのひな飾りで、出し入れしやすいコンパクトなものから、子どもが座ったくらいのものまで大小さまざまなサイズがあります。また、立ち姿の親王飾りは座り姿とはまた違ったたたずまいを感じることができます。

♦収納飾りやケース飾り

収納飾りは、飾り台になる収納箱に人形や道具をしまうことができます。飾り台に高さがあり、直接床に置くこともできるため、見栄えよく飾れます。
ガラスやアクリル製のケースの中に人形や道具を納めたタイプの雛人形もあります。出し入れの手間がかからず、埃がつきにくいためお手入れが簡単です。

我が子への愛情から生まれたつるしびな

「つるしびな」「つるし飾り」と呼ばれるかわいいおひな様もあります。ちりめんなどの着物の布を解いて作った人形や細工物をひもでつなげ、ひな壇の周りにつるします。華やかさとともに、手作りの温かさが感じられますね。

もともと、ひな人形は高価なもので、庶民には手が届かないものでした。そこで、手作りで娘や孫の節句を祝おう――そんな優しい愛情から生まれた、江戸時代から続く伝統的な風習です。女の子が生まれたお祝いに届けられ、桃の節句に飾ったといわれています。
つるし飾りの細工には生活用具から食べ物、花や動物など、100以上の種類があるといわれています。子どもが衣食住に困らないように、長寿や健康など、一つ一つに願いを込めた意味があります。縁起ものなので飾りの数は3.5.9などの奇数で構成され、割り切れる数を避けています。

・つるしびな発祥の地と言われる静岡県稲取の「ひなのつるし飾り」
・福岡県柳川の「さげもん」
・山形県酒田の「傘福」
この3つの地域は「全国三大つるし飾り」と呼ばれ親しまれています。

どんなひな人形も、おひなさまは「3月3日を過ぎたらすぐにしまわないとお嫁に行き遅れる」などといわれます。気をつけてくださいね。

記事/杉本雅美

日々の生活の中で、無理のない程度に四季の変化を感じ、ひと手間かけることを心がけて夫とふたりで暮らしています。フリーのライターとしてインタビューやイベントレポート、暮らしに関することなど、多様な情報をお届けしています。

その他のおすすめ記事

冬だからこその景色を楽しむ。雪と氷の祭り

冬だからこその景色を楽しむ。雪と氷の祭り

立春のころ、七十二候から春の気配を感じましょう

立春のころ、七十二候から春の気配を感じましょう

「鬼は外、福は内」のかけ声とともに豆をまく、節分のこと

「鬼は外、福は内」のかけ声とともに豆をまく、節分のこと

お正月太り解消も期待できる?七福神巡りのすすめ

お正月太り解消も期待できる?七福神巡りのすすめ

願いや祈りがこめられたお正月の遊び

願いや祈りがこめられたお正月の遊び

コメント

人気の記事

2020.04.08

美味しく食べてお肌ぷるぷるに『キクラゲの中華サラダ』

2020.04.03

女性に嬉しい効果も『小豆をつかった作り置きおかず』

2020.04.02

タルタルは手作りがおいしいね『鶏肉ソテーと自家製ピクルスのタルタルソースがけ』

2020.04.01

昔ながらの安心おやつを手づくり『きなこあめ』

2020.04.01

『信州の発酵食』からみえる丁寧な暮らし方のヒント

2020.03.30

やさしい暮らしのヒント『献立を考えるコト』25. 栄養バランスのよいお弁当を春のお供に。

2020.03.29

春の旬野菜『春キャベツで女性ホルモンをアップ』

2020.03.26

旬のあさりで貧血予防『あさりとあさつきの甘酒酢味噌和え』

2020.03.23

ドイツに学ぶ『メディカルハーブのある暮らし』

2020.03.20

うまみ丸ごといただきます『だしがらのふりかけ』

編集部おすすめ記事

2020.04.10

作り置き常備菜シリーズ『漬けがつおの香味焼き』とアレンジレシピ

2020.04.08

鶏の唐揚げそっくり!大豆たんぱくで作る『ベジチキン唐揚げ』

2020.04.08

子どもの遊びがさらに広がる『初めてのはさみの「正しい持ち方・使い方」』

2020.04.02

これからの暑い時期を乗り越えるために摂りたい野菜『アスパラガスの秘密ゴト』

2020.03.30

一雨ごとに春めいて来る?菜種梅雨のこと

2020.03.29

今が勝負どき すぐにでもはじめたい『春の紫外線対策』

2020.03.27

だしとお醤油だけで作る、中華調味料不使用の『和風麻婆豆腐』

2020.03.26

調味料としてもおすすめ!実は栄養たっぷり『知って得するコーンビーフの成分と保存方法』

2020.03.25

作り置き常備菜シリーズ『菜の花の和風ペペロン』からつくる『菜の花ジェノベーゼ』

2020.03.23

おしゃれなつけ合わせ『にんじんのオイルグラッセ』

月間人気記事

2017.07.16

こんな症状は危険かも『スマホのウイルス感染症状7つをチェック』

2019.12.20

編集部おすすめ『週に1度の作り置きレシピ「にんじん」の常備菜』

2018.08.08

なす、トマト、ピーマン、ししとう…あの野菜も?!『ナス科の野菜の種類とあれこれ』

2018.03.25

暮らしに一手間『自家製中濃ソース』

2019.12.22

家で作る本格中華「海老と帆立のチリソース」

2020.03.18

旬の国産レモンで作る万能調味料『塩レモン』