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得するコト 2020.05.20

昔と今では意味が違う、「五月晴れ」ってどんな晴れ?

若葉がまぶしく、吹く風が心地よい5月。「五月(さつき)晴れだなあ」と、青空にはためく鯉のぼりを眺めることもあるでしょう。ところで、この「五月晴れ」という言葉。正しい意味をわかって使っていますか?

もともと五月晴れとは「梅雨の晴れ間」のこと

「さつき」は旧暦の呼び方で、現在の暦では6月に当たります。和風月名では「皐月(さつき)」と書きます。“皐”という文字には神にささげる稲穂の意味があり、田植えで早苗(さなえ)を植える「早苗月(さなえづき)」が変化して“さつき”になりました。

旧暦の5月、つまり現在の6月は梅雨の時期に当たることから、「五月晴れ」は、「梅雨の晴れ間」や「梅雨の合間の晴天」が本来の意味です。新暦5月のカラッとした晴天とは違い、じめじめとした長雨が続く期間にふと晴れ間が見えたり、暑い夏の訪れを予感させたり、そんな「晴れ」を指す言葉だったのです。

誤用が正しい意味として定着した現在の「五月晴れ」

時がたつにつれ「新暦の5月の晴れ」の意味で使われるようになり、この間違った使い方が定着しました。「五月晴れ」について、広辞苑で調べてみると、
1.さみだれの晴れ間。梅雨の晴れ間
2.5月の空の晴れわたること

このように、新旧両方の意味を記載しています。

俳句の世界では本来の意味で使われることが多く、「陽暦五月の快晴を五月晴と言うのは、誤用」とする歳時記もあるようです。他にも五月がつく言葉には「梅雨」を意味する「五月雨(さみだれ)」や、「梅雨のころの夜の暗さ」を表す「五月闇(さつきやみ)」などがありますが、今でも従来の意味で使われています。

天気予報のキャスターが、新暦5月のよく晴れた日を指して「ごがつばれ」と読むのを耳にしたことがあります。あまり聞き慣れませんが、言葉は時代の流れに応じて変化するもの。さつきばれの意味の誤用が定着したように、今後はごがつばれの読み方も当たり前になるかもしれませんね。

五月晴れの休日を利用して、家をもっと快適に

 
五月晴れの日には屋外で過ごしたくなりますね。けれども今年は新型コロナウィルスが猛威を振るい、外出を控える状況が続いています。5月の気候を活用して、家をもっと心地の良い場所にしてみませんか。

♦エアコンのクリーニングを5月のうちに済ませておけば、急に気温が上昇しても慌てず冷房のスイッチを入れて快適に過ごせます。

♦ダニやカビが繁殖しやすい梅雨を迎える前に、水回りのお掃除をしておきましょう。

♦夏の衣替えに適しているのは最高気温が22℃を越えるころ。5月中旬から6月初旬を目安にしたいですね。衣類の防虫対策も済ませておきましょう。虫食いは、外出時に衣類に産みつけられた卵がクローゼットの中でふ化し、被害につながります。動物繊維やシルクを好み、食べこぼしや汗などの汚れは栄養になります。冬物のクリーニングは早めにし、衣替えに備えましょう。

♦寝具の入れ替えも梅雨入り前に行うのがおすすめです。冬の布団が吸収した汗などは、カビやダニの繁殖、においの原因になります。この時期に干すのであれば、湿度が低い午前10時~午後3時頃が適しています。陰干しをして湿気を飛ばし、風を通してふかふかの状態を保ちたいものです。

♦五月晴れの日は、ガーデニング日和。5月はあさがおやひまわりのようなポピュラーな花を植える時期です。夏のガーデニングの定番、ペチュニアやサフィニアなども色の種類や咲き方が豊富でおすすめです。初夏の訪れ後に入梅がある日本の気候は、植物にとっては少し負担になるようです。過ごしやすい5月から少しずつ夏の苗の準備を始め、梅雨入りまでにしっかり根付かせると、植物が元気に夏を迎えることができます。お庭やベランダで土に触れることで私たちの心も癒やされますよ。
 
毎年お母さんにお任せだった夏支度も、家族みんなでやれば、あっという間にできそうですね。

記事/杉本雅美

日々の生活の中で、無理のない程度に四季の変化を感じ、ひと手間かけることを心がけて夫とふたりで暮らしています。フリーのライターとしてインタビューやイベントレポート、暮らしに関することなど、多様な情報をお届けしています。

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