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得するコト 2020.08.08

夏の風物詩、花火。手軽に楽しめる「おもちゃ花火」の魅力とは?

「ドーン!!」という大きな音とともに、夜空を彩る打ち上げ花火。日本の夏には花火は欠かせませんね。今年は新型コロナウイルスの感染拡大への対応から各地の花火大会が相次いで中止になっていますが、家族で「おもちゃ花火」を楽しんでみてはいかがでしょうか?

「納涼」の慣習と結びついた花火

丸くダイナミックに開花し、美しく変化する日本の花火。戦いで使われていた火薬が、美しさを楽しむ花火として日本に広まったのは、江戸時代に入ってからのことです。当初は手持ち花火や吹き出し花火が主流でした。将軍家や大名が楽しんでいたものが徐々に町人へと広がり、新しい文化に敏感だった江戸の庶民の間で大流行となりました。

しかし、木造家屋中心の江戸の町では花火はたびたび火災の原因になります。幕府は「花火禁止令」を出し、「川の近くなら花火をしてもよい」と花火を行う場所は江戸の隅田川に限定されることになりました。
もともと川は夏の暑さをしのぐ「納涼」の場だったことから、このお触れをきっかけに、夏に花火を楽しむことが定着したと言われています。

慰霊のための打ち上げ花火

その後、京保17年(1732年)にはコレラの流行と全国的な飢きんにより、大勢の死者が出ました。翌年、隅田川の川開きが行われる旧暦の5月には、慰霊と悪疫払いを祈願して「水神祭り」が開催され、盛大な打ち上げ花火が披露されました。この催しが現在まで続く「隅田川花火大会」の始まりで、花火大会のルーツになりました。隅田川の川開き初日や、夏の間に花火を打ち上げるのが恒例となり、さらに全国に広まって、花火が夏の風物詩になったという説があります。

あなたも花火師になれる?種類が豊富なおもちゃ花火

花火といえば、打上花火を思い浮かべる人が多いと思いますが、誰もが楽しめる「おもちゃ花火」もありますよ。最近では、デザインや内容が工夫され、バラエティーに富んだ花火が開発されています。 楽しい花火・変わった花火…その一部を紹介します。

手持ち花火

手で持って遊ぶ花火には2種類あり、シューッと前方に炎が噴き出すススキ、パチパチッと火花が四方八方に飛び散るスパークに分かれます。手持ち花火は庭先などの省スペースでもできて、小さいお子さまから大人まで楽しむことができます。

手持ち花火の代表と言えば線香花火。火をつけると火の玉ができて、細かい火花を散らします。火持ちの長さを競い合うのが楽しいですね。

ロケット花火

細口の空き瓶などに真っすぐ立てて遊びます。ヒューという音を鳴らしながら空高く上昇し、上空で「パン」と音がします。電線や家のない広いところで遊びましょう。

打上花火

地面に置いて火をつける花火です。
一度だけ打ちあがる単発花火。星や火の粉を出しながら打ちあがるものや、内筒が上がり上空で様々な色の火花を放出するものがあります。
何回か打ちあがる連発花火は、カラフルな色の炎をあげるものや、内筒が次々と上がり色付きの火花を放出するものがあります。

回転花火

火の粉を出しながら激しく回転する花火です。糸つきの花火は長い棒の先につるします。コマ形をした花火は、地上をクルクルと回転して移動します。

パラシュート

昼間に打ち上げる花火。中の筒が打ちあがって、上空からパラシュートが降ってきます。

他にも、ねずみ花火、水上を走る金魚花火などがあります。

ルールやマナーを守って花火を楽しむ

誰でも手軽に楽しめるのが魅力のおもちゃ花火ですが、“おもちゃ”と言っても花火は立派な火薬です。事故がなく夏の楽しいひと時となるように、花火などに書かれている注意事項やマナーを守って遊びましょう。

記事/杉本雅美

日々の生活の中で、無理のない程度に四季の変化を感じ、ひと手間かけることを心がけて夫とふたりで暮らしています。フリーのライターとしてインタビューやイベントレポート、暮らしに関することなど、多様な情報をお届けしています。

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