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得するコト 2020.09.19

厳しい残暑が続く中にも「秋」を感じる空のこと

9月に入っても気温が高く、残暑が長引きそうですね。それでもふと空を見上げ、秋の気配を感じることがあるでしょう。あなたが「秋だなあ」と思うのはどんな空ですか?

高さが変わる?秋の空が高く見えるのは…

「天高く馬肥ゆる秋」という言葉がありますが、秋の空に目をやると夏に比べてなんだか高くなったように感じます。これは秋に日本列島に現れる高気圧が影響しています。

晴れをもたらす高気圧にはいろいろな種類があり、日本列島の周辺には主に4つの高気圧が存在します。
・春と秋によく現れるのは、中国大陸で生まれた「移動性高気圧」。偏西風にのって日本にやってきます。
・夏に登場するのは南の海で生まれた、蒸し暑い「太平洋高気圧」
・梅雨や夏でも低温の時には、冷たく湿った「オホーツク海高気圧」が主役です。
・冬になると、冷たく乾いた空気の「シベリア高気圧」が登場します。

夏に日本の上空にやってくる太平洋高気圧は、大気中に水蒸気をたくさん含んでいます。湿った空気に太陽の光があたると、光の散らばり具合から空が白っぽく見えます。
秋になり大陸育ちの移動性高気圧に覆われると、乾燥しているので白っぽさが消え、空の青さがはっきりと色濃く見えて高く感じるというわけです。

ちなみにですが、移動性高気圧に覆われても春の空は白っぽくかすんでいますね。春の大陸は土やホコリが舞いやすく、空気中に粒子の大きいちりや水滴が増えます。太陽の光はさまざまな色が重なる状態で散乱するため、かすみがかって見えてしまうのです。

移ろいやすい秋の空

「女心と秋の空」または「男心と…」。変わりやすいものの代名詞のようにいわれている秋の空模様。「秋の空は七度半(ななたびはん)変わる」ということわざもあるように、実際に秋は天気が変わりやすい季節なのです。

それでは、なぜ秋の空は変わりやすいのでしょうか。
快晴が2日ほど続いたかと思うと雨模様の天気になる――これを短い周期で繰り返すのが秋の天気です。周期が短くなる一番の原因は、偏西風の速い流れに乗って、晴れをもたらす高気圧と雨を降らせる低気圧が交互に通過するためです。

「うろこ雲」に「ひつじ雲」。特徴的な秋の雲

秋の空にはいろいろな姿の雲が観察できます。思わずスマホを取り出して、写真を撮りたくなることもありますよね。
秋によく見られる雲の種類や名前にはどんなものがあるでしょうか。発生する高さや形から大きく3種類に分類できます。

巻積雲(けんせきうん)

白くて小さな粒状の雲の塊がたくさん並んでいる状態で、高度5000m以上にできます。形が変わりやすいため、「うろこ雲」・「いわし雲」・「さば雲」などいろいろ名前で呼ばれています。

高積雲(こうせきうん)

丸い雲の集まりで、高度3,000~7,000mにできます。ひつじの群れのように見える「羊雲」・雲の色がまだらに見える「まだら雲」、群がって集まっている意味の「むら雲」などとも呼ばれます。

巻雲(けんうん)

砂の上をほうきで掃いたような薄い筋状の雲で、「すじ雲」「はね雲」「しらす雲」の3つの通称があります。高度5,000m以上にできます。この雲は低気圧や台風が接近していることを教えてくれます。

モクモクした様子が印象的な、夏の入道雲や綿雲は空の低いところに見えましたが、秋の雲は空の高いところに存在するのが特徴です。

いかがでしょうか。
いつもはスマートフォンに夢中な人も、うつむき加減な人も、空を見上げて秋を感じてくださいね。

記事/杉本雅美

日々の生活の中で、無理のない程度に四季の変化を感じ、ひと手間かけることを心がけて夫とふたりで暮らしています。フリーのライターとしてインタビューやイベントレポート、暮らしに関することなど、多様な情報をお届けしています。

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