
【七十二侯のコト】蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)
食卓からはじまる、やさしくていねいな暮らし。
そんな暮らしの中で大切にしたいのが「季節のこと」。
ケノコトでは、七十二侯に沿ったていねいな暮らしをご紹介します。
二十四節気『寒露』
二十四節気の第17番目の節気である「寒露(かんろ)」。寒露は、10月8日~10月22日頃を言います。
寒露とは、秋の始まりに野草に宿る冷たい露のことを指します。
秋がやってきて、昼の時間よりも夜の時間が長く感じられるようになりました。朝と夜の寒さはきつくなりますが、空気の澄んだ「秋晴れ」の日がやってきます。秋らしい過ごしやすい日々ですね。
七十二侯『蟋蟀在戸』
末侯(10月18日~10月22日頃)蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)
童謡『虫のこえ』に、松虫は「チンチロチンチロ、チンチロリン」、鈴虫は「りんりんりんりん」と秋の夜長を楽しませてくれる虫たちが登場します。ちょうどこの時期に、戸口で秋の虫たちが泣き始めるのです。
昔は、コオロギのことをキリギリスと呼んでいたこともあり、七十二侯では蟋蟀(キリギリス)が使われています。実は『虫のこえ』の2番にキリギリスが登場しますが、のちにキリギリスが「コオロギや」に改められたのです。
キリギリスといえば、子どものころに一度は読んだことのあるイソップ寓話『アリとキリギリス』にも登場します。夏を満喫したキリギリスは冬になってアリに助けを求める、というお話でしたね。でも、実はキリギリスの寿命は約2ヵ月と言われており、冬を越すことなく11月までにみんな死んでしまうのです。
この時期に鳴いているのは、寿命間もないキリギリス。ちょっぴりしんみりしてしまいますね。
『秋分』の旬
栗
秋といえば栗!そのまま茹でて食べるのも美味しいですが、栗ご飯は絶品ですね!栗の薄皮を剥くのは忍耐がいりますが…その後の御飯はなんとも言えない美味しいもの♡栗の名産地では、栗狩りが始まっています。秋のイベント、そして秋の味覚を楽しみましょう!
今しかない贅沢。今日のご飯は「栗ごはん」炊いてみませんか?
季節の手しごとしませんか?毎年作りたくなる栗の渋皮煮
ハタハタ
東北では「カミナリウオ」、京都では「オキアジ」と呼ばれるハタハタ。ウロコがなく食べやすい魚で、秋には大量の卵を抱えて脂がのっています。ハタハタが!特に煮つけがおすすめです。秋田県では「しょっつる」の原料でもあります。
チンゲン菜
緑黄色野菜である青梗菜(チンゲン菜)。中華料理のイメージも強いですが、ミネラル豊富なのでぜひ食卓に取り入れてみてくださいね。
クセがないから子どもも食べやすい『冬の寒さで甘くなる青梗菜で温まろう』
ウナギのお供だけではもったいない!山椒で大人味『大根と青梗菜のきんぴら』
ざくろ
10月が食べごろの「ざくろ」。夏前である6~7月に花を咲かせます。酸味が強い果物であり、ジュースやシャーベット、トッピングにもおすすめです!また輸入物は甘みが強いので、そのままでもOK!
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