
絵本は物語だけではない ともに刻まれる温かい記憶の1ページ
書店で絵本を見かけると、幼い頃の記憶が蘇ります。
お母さんが読んでくれた大好きな絵本。座っていた膝のあたたかさ。優しい声と匂い。
温かいお布団の中で読んでもらった昔話。毎月送られてくる絵本にお母さんの字で名前を書いてもらうのが嬉しかったこと。
絵本の記憶は物語だけではありません。
ストーリーも去ることながら、そういった絵本を通したコミュニケーションや情景を子供たちは喜び、記憶しているのかもしれません。
赤ちゃん、子供たちは絵本が大好きです。
ひとたび絵本を開くと さまざまな色と絵に目を見開いて驚いたり、不思議そうに眺めていたり、期待に膨らんだようなキラキラした目をしていたり、普段とは違う表情やしぐさがたくさん見られることでしょう。
絵本は、子供たちならではの発想と楽しみ方が醍醐味。
そして赤ちゃんや子供といえど、読書の楽しみはやはり『自由であること』ではないでしょうか。
私たち大人がそうであるように、読書は個人の精神の自由を楽しむもの。
赤ちゃんや子供たちと絵本を楽しむには『自由を与えてあげること』です。
発語を促す、脳に刺激を与える、集中力がつくなど大人の願いや、最初から最後までといった大人の常識はもちこみません。
ある時期までは最後まで座って、なんて堅苦しいことも抜きです。
大好きなお母さんをそばに感じながら、思いのままに、欲求のままに味わい尽くせる環境こそが親しみの第一歩。
幼い頃の、絵本とともに刻まれる温かい記憶の1ページが、今日の1冊かもしれませんね。
さあ、温かくここちよい重みを膝に感じながら、今日も1冊読んでみましょう。
文/丘山亜未
キービジュアル/Photo by elPadawan
ライタープロフィール
ベビーマッサージと女性限定イベント『mama・coco』代表
平日昼間、1人で孤軍奮闘するママたちをつなぐをコンセプトに多くのイベントを開催。ママになってからの新しい出会いの場、友人作りの場として多くの支持を得ている。いつも和やかでアットホームな雰囲気が好評で年間400組以上、のべ1500組を超える親子が参加している。絵本好きが高じて自身の担当するすべてのクラスで絵本タイムを取り入れる、2児の母。
このカテゴリの記事

二十日正月は正月期間の終わり

はじめてのナチュラルフード『新年を迎えて~出汁活をしよう~』
冬土用入りで体のメンテナンスを

色を暮らしに活用しよう『安らぎカラー”緑色”がもつ秘密ゴト』
関連記事

100人100色ー証券会社の営業と2人の育児、忙しい日々でも幸せを満喫して自然体に生きるー村本美智子さんのお話し

緊張しない『初対面の人との会話がうまくいくコツ』

【食育コラム】新生活スタート!『初めてのお弁当』を楽しむコツ

出張をあきらめなくても大丈夫 仕事も子育ても充実させる子連れ出張のコツ

自己肯定が人を幸せにできる『ハッピーな自分のつくり方』

コメント