
【七十二侯のコト】第六十六候「雪下出麦」
食卓からはじまる、やさしくていねいな暮らし。
そんな暮らしの中で大切にしたいのが「季節のこと」。
ケノコトでは、七十二侯に沿ったていねいな暮らしをご紹介します。
二十四節気『冬至』
二十四節気の第22番目の節気である「冬至(とうじ)」。冬至は、12月21日~1月4日頃を言います。
「冬至」は1年間で最も昼(日の出~日没)の時間が短く、夜が長くなります。一見すると最も夜が長いので、少し物寂しい印象がありますが、「太陽が回復する」頃ともいえます。
中国では冬至を「一陽来復(いちようらいふく)」とも呼び、この頃から力がよみがえる、と前向きにとらえられています。
冬至にはゆず湯に入って体を温め、かぼちゃを食べ栄養をとるのは、寒い冬を乗り越えるための古来からの知恵です。
今晩はゆっくりお風呂につかって、新年に向けて体を休めてはいかがでしょうか。
七十二侯『雪下出麦』
末候(12月31日~1月4日頃)雪下出麦 (ゆきわたりてむぎのびる)
一面に積もる雪の下で、麦が新芽を出す頃。
まだまだ寒い日は続いていますが、だんだんと日が長くなり、確実に春に近づいています。麦は越年草の植物で、秋に種をまき、翌年の初夏に収穫をむかえます。
麦は霜や雪の下で寒さに耐えて新年を迎え、静かに、しかし力強く温かい春を待っているのです。冬の寒さに耐えながら温かい春を静かにひっそりと待つ麦の力強さ。
年末年始の忙しさと寒さの中、疲れもたまりがちです。そんな季節だからこそ、ふと、麦の強さを思い返し、気持ちを新たに新年を迎えたいものです。
『冬至』の旬
ゆず
ゆずは寒さに強い植物で、冬至にゆず湯につかると風邪を引かずに過ごすことができます。
旬のゆずで自家製調味料レシピ『ゆず塩』と『ゆずポン』
作り置き常備菜シリーズ『とまらない!ゆず大根』
まぐろ
まぐろは回遊魚ですが本マグロは冬に旬をむかえる魚です。良質なタンパク質を多く含み、特に赤身はトロと比較しても脂質が少なくヘルシーな食材です。
いつものまぐろ丼にちょい足し 10分でできるまぐろの韓国風どんぶり
ふんわり安らぐ思い出の味『マグロと茄子のみぞれ煮』
黒豆
黒豆はおせちのイメージが強いですが、タンパク質やカルシウムなどのさまざまな栄養を含む食材で、日頃から食べたい食材です。
水戻し不要!体を労わる『黒豆ごはん』
出来事
もう行きましたか?初詣にいくタイミングは一体いつに行けばいいのでしょうか。
記事 / 飯田あゆみ
本業では化粧品のマーケティングをするかたわら、ママであり、ライター、投資などワークライフバランスを大切にした副業をしています。食やおうち時間を快適に過ごす方法など、家族との生活を充実させるための方法を探求することが趣味です。
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