
【七十二侯のコト】第六十七候「芹乃栄」
食卓からはじまる、やさしくていねいな暮らし。
そんな暮らしの中で大切にしたいのが「季節のこと」。
ケノコトでは、七十二侯に沿ったていねいな暮らしをご紹介します。
二十四節気『小寒』
二十四節気の第23番目の節気である「小寒(しょうかん)」。小寒は、1月5日~1月19日頃を言います。
「小寒」は暦のうえで寒さがいよいよ厳しくなる「寒の入り」です。この日から節分までを「寒」といい、寒に入るため「寒の入り」と言います。
江戸時代に書かれた暦の解説書「暦便覧」には「冬至より一陽起こる故に陰気に逆らふ故、益々冷える也」と書かれており、ますます冷え込み厳しい寒さが続く時期の到来です。
この 「寒」 の時期に出す手紙が「寒中見舞い」です。
また、この小寒の時期の天候が次の麦の収穫を左右すると言われ、小寒の9日目「寒九」に降る雨は「寒九の雨」と呼び、豊作の兆しとして喜ばれました。寒九の日にくんだ「寒九の水」で薬を飲むと良く効く、とも言われています。
七十二侯『芹乃栄』
初候(1月5日~1月8日頃)芹乃栄 (せりすなわちさかう)
凛と冷える小寒の時期、冷たい水辺で芹(せり)が育つ頃。
せりは1月から4月にかけて良く育ち、4月に旬をむかえます。
せりは春の七草の1つとしても有名で、さわやかな香りと歯ざわりが特長です。
七草粥は無病息災やその年の豊作を祈念し、正月7日に食べる行事はかつては宮中行事でしたが、現代では一般家庭にもその習慣が広まっています。
冷たい空気の中でも凛と育つせりのように、寒い冬だからこそ背筋を伸ばし冬の青く澄んだ空を改めて見上げると心が引き締まります。
『小寒』の旬
七草粥
七草粥はかつて宮中行事で食べられていたもので、食べると邪気を払い、万病を防ぐとも言われています。
疲れた胃を休めよう『全部いえるかな?七草粥のコト』
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大根
大根は春の七草のひとつ「すずしろ」のことでもあります。生でも加熱しても、さまざまな料理でおいしくいただけます。
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ふぐ
ふぐはおなかを膨らませるとまん丸になるかわいらしい姿が特長ですが、冬に旬を迎える美食の魚としても有名です。ふぐの刺身も美味しいですが、この時期はやはり「ふぐ鍋」ですね。
出来事
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記事 / 飯田あゆみ
本業では化粧品のマーケティングをするかたわら、ママであり、ライター、投資などワークライフバランスを大切にした副業をしています。食やおうち時間を快適に過ごす方法など、家族との生活を充実させるための方法を探求することが趣味です。
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