
【KASANE・クラフトビールのコト】ラ・フランス農家の小座間さんの新しいチャレンジ
2020年初夏に出荷できなくなった完熟の佐藤錦をふんだんに使ってクラフトビールを作るクラウドファンディングにチャレンジさせて頂きました。
(おかげさまで100名以上の方に応援をして頂きました。ありがとうございました!)
新型コロナの影響もありましたが、今までの食の体験ががらっと変わった2020年。生活の方向性の変更を余儀なくされた人も多いと思いますが、食を生業にしている私もその1人です。
今まで、料理教室や食のワークショップを開催しているのをメインにしていたのですが、まったく活動ができなくなり、行き止まりを感じている日々もあったのでした。
そんな中、奈良県でクラフトビールを醸造しているゴールデンラビットビールの市橋さんと話をしている最中に、ふと思いついたのは行き場のなくなった果物をクラフトビールにすることができるのではないか?というアイデアでした。
こんな私のアイデアに「いいよ〜」と快諾をしてくれたのは、山形県天童市の濃厚フルーツおざま農園の小座間さん。今回ご紹介するのは、小座間さんのラ・フランスを使ったラ・フランスのクラフトビールなのですが、去年の6月にも、完熟佐藤錦のクラフトビールの佐藤錦の生産者さんでもあります。
佐藤錦のクラフトビールが好評だったこともあって、今回ラ・フランスのクラフトビールも依頼してくださったのでした。
奈良のゴールデンラビットビールにお邪魔して実際にラ・フランスがビールになる過程を体験させて頂きました。したたるラ・フランスの皮むきをすること2日間。
おいしくなーれと魔法をかけること数週間。待望の小雪にラ・フランスのクラフトビアスタイルが出来上がりました。
私にとってはそれだけで嬉しいのですが、それよりも本当に嬉しいのは、生産者である小座間さんが本当に本当に喜んでくれたこと。
今まで料理家としてして活動をしてて、正直、6次産業に関わったことがなくて、全てにおいて初めてである中、わからないがわからない状態である中、確認をしながらも本当に手探りで進めてきました。
私が指揮をするのであるから、不安なことがあっても、進めていかなくてはいけません。
自分の目で見て確認できればいいのだけど、自分では専門外であったり、行きたくてもその現場にいけなくオンラインや電話を使って、何度も何度もする打ち合わせ。判断に困ることも多く合っている判断なら、まだしも、誤った判断もすることも。
時には悔し涙を流しながら、生産者さん・醸造所さん、負担をかけてしまう仲間たちに頭を下げてお願いすることもしばしば。ただでさえ、飲食や食の業界においては、なかなか厳しい環境である中、こうやって私に任せてくれたこと。嫌な顔しないで、一緒に作りあげてくれたこと。
そんな中、それぞれ違ったSTORYの章を綴りながら、クラフトビールは醸されていくのである。
そん色々あった2020年の年末に小座間さんに電話をすると
思ったよりも、ずっと美味しいラ・フランスのクラフトビールが出来た。
まるちゃんのおかげで、楽しいチャレンジをすることができた。本当にありがとう。来年ももっとワクワクするチャレンジをしよう!
そんな言葉を言われた時、目頭が熱くなり、今でも思い出しては少し潤んでしまうのであった。
いつもにこにこ笑顔な小座間さんの終わりなきチャレンジの炎は青い炎のように
揺らぐことな燃え続けているのである。
そんなとっておきの想いが詰まった、ラ・フランスのクラフトビール。大切に時間とともに溶け合い、とうとう完成。どうやら思ったより和食にあう仕立てになり、この世に誕生しました。
1人でも多くの人にこれを届けたいと願うのでした。
KASANE プロジェクト
KASANE プロジェクトオンラインショップ
食を通したコミュニケーションに挑戦し続けます。
食べることを、もっとおもしろく。もっとアクティブに。
食を通して人と人の関わりが広がれば広がるほど、食べることがもっともっと魅力的になっていく。
誰のためでもない「自分がおいしいと想うこと」に出会えますように。
このカテゴリの記事

インテリアで恋を呼ぶ『恋愛運をあげる風水のポイント』

専門家に聞きました~不妊症・不妊治療のコト~

【七十二侯のコト】第五侯「霞始靆」

専門家に聞きました~『産後の骨盤矯正・骨盤ケア』について~
関連記事

栄養たっぷりの夏野菜『ゴーヤの魅力と苦みを消す方法』

毎日のちょっとした時間に『青竹踏みでながら足ツボマッサージ』

『茶の湯の世界へようこそ』ー16. 新年の迎え方

台所育児エッセイ「暮らしに恋して」 『34 愛しきお重ライフ』

夏の疲れをゆっくり取ろう『夏の終わりの入浴法』

コメント