
【七十二侯のコト】第四侯「土脉潤起」
食卓からはじまる、やさしくていねいな暮らし。
そんな暮らしの中で大切にしたいのが「季節のこと」。
ケノコトでは、七十二侯に沿ったていねいな暮らしをご紹介します。
二十四節気『雨水』
二十四節気の第2番目の節気である「雨水(うすい)」。雨水は、2月19日~3月4日頃を言います。
二十四節気の「雨水」の時期は本格的な雪解けの季節です。
少しずつ寒さも和らぎ、降る雪が少なくなり、雨へと変わってきます。
「雨水」の頃に降る雨は、梅や桜などの春に咲く花の開花を促したりすることから「催花雨(さいかう)」「養花雨(ようかう)」とも呼ばれます。
また、湖や池、川の氷が溶け、雪解け水が田畑に栄養を与えるため、水が動き始めるこの頃は農業を始める季節でもあります。
新たな花が咲く季節に向けて何か新しいことを始めるきっかけになる良い季節です。
七十二侯『土脉潤起』
初候(2月19日~2月23日頃)土脉潤起 (つちのしょううるおいおこる)
冷たくしんしんと降っていた雪や池や湖に張った氷が雨や水へと変わり、寒さで固まっていた土が柔らかく潤い始める頃が「土脉潤起 (つちのしょううるおいおこる)」です。
雨水の初候になり、時折差す暖かな日差しが土を温め、土の中に眠っていた植物や動物をゆっくりと起こします。
雪から少しずつ顔を出す土は、「雪の暇」や「雪間」とも呼ばれ、雪のすき間の土からそっと芽を出す草を「雪間草」と呼びます。
かねてから寒い北国の地方では春の土を待ち焦がれられていたことは、季語の「土恋し」という言葉からも想像ができます。
ぬかるんだ土や雪間が少しずつ春の訪れを感じさせる、そんな心温まる季節です。
『雨水』の旬
春キャベツ
春キャベツは、他のキャベツよりも水分が多いためみずみずしく、葉が柔らかいキャベツです。中の葉まで緑が濃く、しっかりとした甘みがあります。
作り置き常備菜シリーズ『春キャベツとベーコンの蒸し煮』とアレンジレシピ
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菜の花
菜の花は小ぶりの黄色い花が彩を差す食卓を飾る食材です。くせになる苦みが特徴の春の代表的な食材です。
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しらすの塩気は優しい塩気『しらすと菜の花の卵焼き』
蛤(はまぐり)
蛤の二枚の貝殻はぴったりと重なり、対のもの以外とは合わないことから夫婦円満の象徴として縁起のよい貝です。ひな祭りや結婚式には欠かせない食材です。
和食屋のまかないめし『蛤うどん』
出来事
雛人形はいつ飾る?ルーツは?『雛人形と立春、雨水の時期のこと』
記事 / 飯田あゆみ
本業では化粧品のマーケティングをするかたわら、ママであり、ライター、投資などワークライフバランスを大切にした副業をしています。食やおうち時間を快適に過ごす方法など、家族との生活を充実させるための方法を探求することが趣味です。
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