
【七十二侯のコト】第六侯「草木萌動」
食卓からはじまる、やさしくていねいな暮らし。
そんな暮らしの中で大切にしたいのが「季節のこと」。
ケノコトでは、七十二侯に沿ったていねいな暮らしをご紹介します。
二十四節気『雨水』
二十四節気の第2番目の節気である「雨水(うすい)」。雨水は、2月19日~3月4日頃を言います。
二十四節気の「雨水」の時期は本格的な雪解けの季節です。
少しずつ寒さも和らぎ、降る雪が少なくなり、雨へと変わってきます。
「雨水」の頃に降る雨は、梅や桜などの春に咲く花の開花を促したりすることから「催花雨(さいかう)」「養花雨(ようかう)」とも呼ばれます。
また、湖や池、川の氷が溶け、雪解け水が田畑に栄養を与えるため、水が動き始めるこの頃は農業を始める季節でもあります。
新たな花が咲く季節に向けて何か新しいことを始めるきっかけになる良い季節です。
七十二侯『草木萌動』
末候(3月1日~3月4日頃)草木萌動 (そうもくめばえいずる)
雨水も末候となり、土や木から草木の芽が萌え出る季節となりました。
陰暦の2月を「如月(きさらぎ)」と言いますが、別名「木の芽月(このめづき)」とも言います。
木の芽とは、春に萌え出る木々の芽のことで、この季節にぴったりの呼び名です。
また、木の芽月に吹く風を「木の芽風」と呼び、雨を「木の芽雨」と呼びます。
花を咲かせるための大切な雨は、木の芽が膨らむのを手伝っているのです。
冬は晴れの日が多い分、雨の日は残念な気分になりがちですが、木の芽が膨らみ新たな生命につながることを想像すると、温かい気持ちになりますね。
『雨水』の旬
春キャベツ
春キャベツは、他のキャベツよりも水分が多いためみずみずしく、葉が柔らかいキャベツです。中の葉まで緑が濃く、しっかりとした甘みがあります。
2つの食感で楽しむ『春キャベツとあさりのごま風味蒸し』と『春キャベツのチョレギサラダ』
保存食のある暮らし~旬の春キャベツで腸を活性化『自家製シュークルート』
菜の花
菜の花は小ぶりの黄色い花が彩を差す食卓を飾る食材です。くせになる苦みが特徴の春の代表的な食材です。
作り置き常備菜シリーズ『菜の花の和風ペペロン』からつくる『菜の花ジェノベーゼ』
出汁がじんわりと吸い込んだ『たけのこと菜の花の焼き浸し』
蛤(はまぐり)
蛤の二枚の貝殻はぴったりと重なり、対のもの以外とは合わないことから夫婦円満の象徴として縁起のよい貝です。ひな祭りや結婚式には欠かせない食材です。
和食屋のまかないめし『蛤うどん』
出来事
雛人形はいつ飾る?ルーツは?『雛人形と立春、雨水の時期のこと』
記事 / 飯田あゆみ
本業では化粧品のマーケティングをするかたわら、ママであり、ライター、投資などワークライフバランスを大切にした副業をしています。食やおうち時間を快適に過ごす方法など、家族との生活を充実させるための方法を探求することが趣味です。
おすすめ記事
【七十二侯のコト】第五侯「霞始靆」
【七十二侯のコト】第四侯「土脉潤起」
【七十二侯のコト】第三侯「魚上氷」
【七十二侯のコト】第二侯「黄鶯睍睆」
【七十二侯のコト】第一候「東風解凍」
このカテゴリの記事

春を告げる「生わかめ」の季節到来!旬ならではの味を自宅で楽しもう

生でも加熱してもおいしい!根から葉先まで、旬のカブを丸ごといただこう

『いつもの暮らしにグリーンをプラス』~幸せと健康を運んでくれるガジュマ...

知っておきたい『春に食べられる野草と山菜』とその調理法
関連記事
1.jpg)
冷え性にも効く『知って得するニラの成分と保存方法』

年末に『大掃除をする理由』〜きれいなおうちで年神様を迎えよう〜

石井十次さんから学ぶ『ほめ育』のコト

100人100色―地域と共に生きる。梶賀のあぶりで地に足着いた「産業振興」を。ー中川美佳子さんのお話

ヨダレにも意味がある『ヨダレの役目と止める遊び方』

コメント