
【七十二侯のコト】第八侯「桃始笑」
食卓からはじまる、やさしくていねいな暮らし。
そんな暮らしの中で大切にしたいのが「季節のこと」。
ケノコトでは、七十二侯に沿ったていねいな暮らしをご紹介します。
二十四節気『啓蟄』
二十四節気の第3番目の節気である「啓蟄(けいちつ)」。啓蟄は、3月5日~3月19日頃を言います。
二十四節気の「啓蟄」の時期は、冬ごもりしていた土の中の虫(「蟄」)たちが春の陽気に誘われて動き始め、花が「啓(ひら)」き始めます。
日を追うごとに気温が少しずつ上がり、山菜も土から顔をのぞかせ春の食材が美味しい季節にます。
春の野菜や山菜には独特の苦みがありますが、冬の間ちぢこまった体に溜まった老廃物を流すデトックス作用があります。
「春の皿には苦みを盛れ」という言葉は味覚だけではなく、体の健康や美においても理にかなっているのですね。
新たな季節に向けて不要なものをリセットするのに良い季節です。
七十二侯『桃始笑』
次候(3月10日~3月14日頃)桃始笑 (ももはじめてさく)
啓蟄も次候となり、桃の花が咲くころとなりました。
「花笑む」とは、固いつぼみが開くことを言い、「桃始笑」は桃の花が咲き始めた様子を表しています。
元々「笑う」という表現は花が咲くことも意味しており、万葉集にも「花笑む」の表現が使われており代表的な大和言葉です。
咲き始めた花々を見ると、花を見るこちらも微笑ましく笑みがこぼれてしまいます。
待ち望んでいた春が来たのを喜んで咲く花々の様子を「笑う」と表現した昔の人々も、現代の私たちと同じ気持ちで春の到来を喜んだのかもしれませんね。
『啓蟄』の旬
新玉ねぎ
新玉ねぎは、他の玉ねぎよりも水分が多く、辛さの少ない甘みがたっぷりの玉ねぎです。水にさらさなくてもサラダに使えるほど、しっかりとした甘みがあります。
かける!漬ける!合わせる!色々使える『新玉ねぎの万能ソース』
にんにくダレを絡めて『春キャベツと新玉ねぎの肉巻き』
わらび
山菜の代表格のわらびは、おひたしや和え物はもちろん、わらび餅の原料でもある食材です。
普段から知っているわらび餅とはちょっと違う?!『本物のわらび餅』
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さより
さよりは「針魚」とも呼ばれる、くちばしが針のように長いすらっとした見た目も美しい魚です。脂肪が少なく淡白な身は幅広い料理で美味しくいただけます。
出来事
3月16日は何の日?日本に昔から伝わる団子と早乙女のお話し。
記事 / 飯田あゆみ
本業では化粧品のマーケティングをするかたわら、ママであり、ライター、投資などワークライフバランスを大切にした副業をしています。食やおうち時間を快適に過ごす方法など、家族との生活を充実させるための方法を探求することが趣味です。
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