
【七十二侯】第十八侯「牡丹華」
食卓からはじまる、やさしくていねいな暮らし。
そんな暮らしの中で大切にしたいのが「季節のこと」。
ケノコトでは、七十二侯に沿ったていねいな暮らしをご紹介します。
二十四節気『穀雨』
二十四節気の第6番目の節気である「穀雨 (こくう) 」。穀雨は、4月20日~5月4日頃を言います。
二十四節気の「穀雨」は春の最後の節気で、この頃になるともう冬服の出番はありません。
一つ前の節気「清明」までは、時々寒い日や冷え込む夜もありますが、穀雨になると「霜が降りることもなくなる」と言われています。
雨が特段多い季節というわけではなく、降雨量が多くなり始める時期で、雨の潤いを得た田畑は種まきの好期です。
穀雨の時期に降る雨は、「百穀春雨」といわれ、百穀を潤し芽を出させるため昔から歓迎されていました。
また、立春から数えて八十八日目を「八十八夜」と呼び、春から夏に移る節目と共に種まきの大事な目安とされています。
七十二侯『牡丹華』
末候(4月30日~5月4日頃)牡丹華 (ぼたんはなさく)
穀雨の末候になり、牡丹がきれいな花を咲かせる頃「牡丹華」になりました。
「牡丹」は中国から薬草として伝わりましたが、その美しさから平安時代には観賞用として栽培されました。現在でも絵画のモチーフとしても着物の柄としても人気です。
牡丹の異名「天香国色」は「この世のものとは思えないほどの美しさと上品な香り」という意味です。
伝来元の中国でも牡丹は「百花王」「花王」「富貴草」「花神」などと褒め称える別名が多々つけられており、「王者の風格」という花言葉がぴったりの花です。
『穀雨』の旬
たけのこ
たけのこは、春を代表する食材です。天ぷらや炊き込みご飯などさまざまな料理でたけのこの食感や甘みを楽しめます。
お醤油もみりんも使わない!『たけのこ入りの変わり肉じゃが』
あと混ぜで旨味がしみ渡る ほっこり優しい『たけのこごはん』
にんにく
にんにくの臭い成分「アリシン」は疲労回復やスタミナをアップする効果があります。新しい環境で緊張から来る疲れや長引く春風邪にもおすすめです。
身体が弱る時期にスタミナをつけよう!アレンジ自在『濃厚にんにくペースト』
ご飯が進む、里芋レシピ『里芋と豚バラのにんにく照り煮』
マダイ
マダイは穀雨に産卵期を迎える魚です。この時期のマダイは白子や真子を抱えており、この時期ならではのおいしさも楽しめます。
シンプルながら絶品!和食屋が教える『鯛の塩煮』
保存食のある暮らし~お花見弁当にいかが?『真鯛の桜締め』
出来事
ホッと一息新茶の季節『八十八夜から緑茶についてまなんでみよう』
記事 / 飯田あゆみ
本業では化粧品のマーケティングをするかたわら、ママであり、ライター、投資などワークライフバランスを大切にした副業をしています。食やおうち時間を快適に過ごす方法など、家族との生活を充実させるための方法を探求することが趣味です。
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