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取材 2015.12.18

暮らしの話~母が教えてくれた「食」の想いを伝える 藤澤しおり~

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人によって価値観や人生観などは様々。

色んな人の話を聴くことで、新しい価値観に触れたり、共感できる何かを見つけたり。ほんの少しだけ、より人生が豊かになるお手伝いができたら嬉しいです。

今回は藤澤しおりさんの話。

大切な人のために、東京を離れ現在は大阪在住。
CA時代に美味しいものを食べ歩いた経験やパン職人時代の知識を活かし、出張シェフ、お料理、スイーツ、パンのケータリングをされています。特にオーガニック、自然派料理が得意だとか。他にもイベント開催、和文化活動など、「食」を中心に幅広く活躍されています。

そんな藤澤さんの暮らしの話とは。

自然と嫌なことがリセットされる母の台所

私が食を仕事にしようと思ったきっかけは、母の存在でした。
母の料理は一から手作り。食材にもこだわっていたので、幼いころからたくさんの料理本や自然派の野菜に囲まれる環境で育ちました。そのせいか、その頃から「食」に興味を持っていました。
姉弟と学校から家への帰る毎日の中に、今でも忘れられない瞬間がそこにはあります。
家のドアを開ける前から焼きたてのおやつや出来たてのご飯の良い香り。そして「お帰りなさい」と迎えてくれる母。
母がいる台所には不思議な力がありました。そこにいるだけで学校で嫌なことがあっても自然とリセットされ、いつの間にか元気になってしまう。私にとっては特別な空間でした。
その後15歳の時に母が他界してしまったのですが、いつしかそんな母の想いを継いで、自分も周りの方々がよりハッピーになれるようなお料理や食空間を作りたいと思うようになりました。

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誰かのために夢中になるいま。母の死を乗り越えて

母が亡くなってから、周りから見れば苦労は多かったかもしれませんが、母がそれまでに築いていてくれた家族の絆のおかげで、家族みんなで乗り越えることができました。
今の私が大切にしている想いや目的をたどると、母と弟たちの存在がとても大きい。
母が亡くなってからというもの、「2人の弟のために」という想いが私を突き動かしていたように思います。
自分ひとりのためだけにできる苦労にはやっぱり限界があります。
でも大切な誰かのためなら際限はないと思うんです。
私は母の死、2人の弟のおかげで今、誰かのために夢中になれるんだと思います。

夢中になれることがより家族への想いを強くしてくれました。
普段は忙しく動いているのが好きですし、そちらの方が性に合っています。 1日6.7件のアポでも何ともないぐらい。
好きな事を仕事にし始めてからは、休みという意識すらあまり持たなくなりました。
ですがどんなに忙しくしていても、家族や好きな事を大切にしています。
この気持ちは、好きな事を仕事にするようになってからより強いものになったように感じます。
とてもタフな私ですが、もちろん悩みも。とにかく荷物が重い。手がちぎれそうになるぐらい重いんです。ケータリングは食材や事前に仕込んだ料理など、とっても荷物が多いんです。車使ったり手伝ってもらえばすぐ解決することですが(笑)
それと食の仕事はじめ体重も重くなりました(笑)

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電車に揺られて気ままに。何をする訳でもない時間が大切な時間

あっとう間に過ぎていく毎日を過ごしていますが、その反動か半年に一度、必ずする贅沢があります。
それは青春18切符を使った在来線電車1人旅。東京から九州、関西から東北など、たくさんの地域を旅しました。疲れたらふらりと名前も知らない駅で降りてみたり、車窓から景色を眺めたり。駅が進むごとに変わる言葉使いや人の暮らし、そんなちょっとした違いも楽しみの1つです。1日読書も音楽もせずにただ電車に乗る、そんな何でもない時間を大切にしています。もともとバックパッカーということもあり、旅が大好き。私にとって最高の息抜きです。
金銭的にも時間的にも頻繁に行くことは難しいのですが、18切符なら割とそういった問題をクリアにしてくれます。
ふだんは時間ができたら、保存食の仕込みをしたりとお家でもお料理をしています。朝市やマーケット、商店街に行くのも好きな時間です。
なんだかんだ仕事以外でも「食」に費やす時間が多いのかもしれません。それだけ好きなんですよね。

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明日死んでも後悔しないように。大切な人と共有する大切な言葉

何も予定がない日の朝、晴れているだけでも幸せなんです。お散歩に出かける家族と過ごしているとき、大好きな人に「大好きだよ」「大切だよ」と言ってもらえるとき、そういった瞬間も幸せに感じます。
そして毎晩寝る前にご先祖様と大切な人に感謝をしながら眠りにつきます。守られていると感じることが多いからです。
そうやって大好きな人や大切な人に、「大切だよ」「大好きだよ」と伝えることはとても大切なことだと思います。この先何度伝えられるかわからないじゃないですか。
仮に明日死んでも後悔しないためにも、日ごろからちゃんと言葉に。これからも大切にしていきたいことです。

プロフィール

藤澤しおり

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日系航空会社にて3年間客室乗務員として勤務後母の影響で幼い頃から好きだったパンと食文化を学ぶため、一年間カナダに留学。帰国後国内有名パン屋にて半年パン職人として修行し食の世界にますます見せられるも、さらに広い世界の食事情や多文化を肌で感じたいと外資系航空会社にて2年間国際線乗務。その後外資系金融の営業職などを経て事業主としてのスキルを学ぶ。 現在はパン職人時代の知識とCA時代に美味しいものを食べ歩いた経験を活かし、『食』の分野で活躍中。
「しおりさんのお料理とても美味しかった」「たくさん食べたのに気持ちいい」「すごくハッピーになれるお料理だった」という言葉を原動力に、自分の好きな事を通して、ひとりひとりの方とより深く向き合いたいという想いで活動している。

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