
鮮度が命!トウモロコシの上手な保存方法とは?
目次
鮮やかな黄色の粒で、プチプチした食感が特徴のトウモロコシは、子どもから大人まで幅広く人気がある夏野菜です。そんなトウモロコシですが、収穫してから鮮度が落ちるまでが早い野菜とも言われていますが、日持ちさせることはできるのでしょうか?
この記事では、トウモロコシの上手な保存方法について紹介します。
トウモロコシの栄養素
トウモロコシは、世界三大穀物と呼ばれる夏に旬を迎える野菜で、子どものおやつや料理に使用するだけでなく、夏祭りの屋台などで売られているなど、夏の定番野菜となっていてトウモロコシの粒の甘さと食感はとてもおいしいです。
また、トウモロコシはおいしいだけではなく、でんぷん質や糖分などの体のエネルギーとなる炭水化物を多く含んでいて、カロリーは野菜の中でも高くなっていますが、他にも栄養素も豊富に含んでいます。
トウモロコシには、ビタミンB1が他の野菜の平均の2倍以上と豊富で、食物繊維やビタミンEなどもバランスよく含まれています。ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える働きがあり、トウモロコシの糖質をエネルギーを変換することで、疲労回復に期待できます。
ビタミンEは、血液の流れを良くして新陳代謝を活発にすることにより、お肌の調子を整える効果に期待できます。食物繊維は、腸内環境を整える働きがあり、腸管を刺激するため便秘予防に効果があります。他にも、カリウムやミネラル成分なども含んでいて栄養面でも期待できる野菜と言えるのではないでしょうか。
トウモロコシの種類
プチプチした食感と強い甘味がおいしいトウモロコシですが、実は多くの種類と品種があり、大きく分けて、スイートコーン・ポップコーン・デントコーン・フリントコーン・ワキシ―コーン・ソフトコーンの6つに分類されます。
スイートコーンは、スーパーなどの店頭に並んでいるなど目にする機会が多く馴染み深い品種です。夏が旬のトウモロコシはスイートコーンとなります。最近では、生で食べれるものも栽培されるなど品種改良も進み、野菜というよりも果物に近いカテゴリーとなっています。
また、スイートコーンでもさらに 3つの種類があり、全ての粒が濃い黄色のゴールデンコーン・小粒でツヤがあり粒が白っぽいシルバーコーン・黄色と白の粒が混ざった甘味が強いバイカラーコーンに分けられています。
ポップコーンは、粒の皮が他の品種よりも硬く、乾燥させることでさらに硬くなるためお菓子のポップコーンに使用される品種です。なお他の品種を乾燥させてもポップコーンにはなりません。
デントコーンは、乾燥させて牛や豚など家畜の飼料となるコーンスターチとして利用されています。生育過程で糖分がでんぷんに変わってしまうため、そのまま食べてもおいしくはありませんが、加工してでんぷんを上手く利用したコーンスターチは、様々な用途で使用されています。
フリントコーンは、角状の硬いでんぷんが粒全体についているため、加工して食用や家畜への飼料として利用されることが多いです。メキシコ料理のトルティーヤはフリントコーンが原料として使用されています。
別名「もちトウモロコシ」と呼ばれているワキシーコーンは、粒のでんぷんがもちもちしていて粒の色が黄色と白だけでなく、黒や紫などの色もあります。完熟してくると表面がツルツルになり、ワックスがけをしたような外観になります。
ソフトコーンは、南米の高原地帯が原産の品種で粒が、やわらかいでんぷんでできているため、実がくだけやすく、断面が粉状です。ソフトコーンは、粉末に向いているためコーンスープなどに使用されることが多いです。
このようにトウモロコシには、多くの種類があり品種ごとに特徴と使用用途が異なります。
トウモロコシの選び方
トウモロコシは、プチプチした食感と強い甘味がおいしい野菜ですが、トウモロコシは、収穫してからすぐに鮮度が落ちていくため日持ちしない野菜でもあります。そのため、店頭に並んでいるとうもろこしの中でも採れたてで鮮度が良いものを選ぶことがおいしく食べれる重要な要素となります。
鮮度が良いトウモロコシの選び方のポイントとして、
1,皮が濃い緑のものを選ぶ
スーパー等で購入する場合には、皮つきで買うようにしましょう。皮の色が鮮やか緑のものほど新鮮で、鮮度が落ちてくると色が褪せてきます。
2,ヒゲが茶色で本数が多いものを選ぶ
ヒゲの色は粒の完熟を表していて、茶色になっているほど食べ頃になっていて、ヒゲに緑色が残っていると粒が未熟なものとなります。また、ヒゲの本数が多くフサフサしているほど粒がたくさん付いているということになります。ただし、ヒゲが乾燥しすぎているものは避けましょう。
3,粒が揃っていて弾力があり重みを感じるものを選ぶ
粒の大きさが揃って、触った感触が硬いものではなく弾力があるものほど食べ頃で、手に取った重みが見た目よりも重みを感じるものほど実が多く、水分を豊富に含んでいるため鮮度が新しいものとなります。
これら3つのポイントを抑えて選ぶことにより、新鮮でおいしいトウモロコシを選ぶことできますので、ぜひお試し下さい。
トウモロコシの下ごしらえ
夏が旬のトウモロコシは、焼いたり、茹でたりと様々な調理方法でおいしく食べることができますが、しっかりと下ごしらえをすることでより旨味が増します。トウモロコシの下ごしらえは、まず鍋に入るように茎の部分を切り落とし、皮を2,3枚残して剥ぎ取り皮つきで茹でていきます。
茹でる時には沸騰して茹でても水から茹でても問題はなく、好みで使い分けるようにしましょう。沸騰して沸かした場合は、シャキッとした食感になり、水から茹でることでふっくらとした仕上がりになります。いずれの茹で方でも沸騰してから3分~5分加熱したら火を止めましょう。
茹でた後に水の量に対して3%の塩を振りかけるとより甘味が引き立ちます。茹でたトウモロコシをざるにとり、皮を剥いたら下ごしらえは完了です。後は、使用用途に応じて切り分けたり、保存したりもできますが、そのまま食べても甘味がありおすすめです。
トウモロコシの正しい保存方法
トウモロコシは、収穫してから鮮度が落ちる時間が早いためおいしく食べるには、収穫したその日に食べることが理想です。しかし、現実的には、食べきれなかったり後日食べる予定の場合もあるためおいしさを長持ちさせる必要があります。
トウモロコシのおいしさを長く保存するにはどうすればいいのでしょうか?ここでは、トウモロコシの正しい保存方法について紹介します。
トウモロコシを冷蔵保存するコツ
トウモロコシを冷蔵庫で保存することは、おいしさを保つために有効な手段の1つです。しかし、買ってきたトウモロコシを何もせずに、そのまま冷蔵庫に入れてもあまり保存効果に期待できないため、適切な処置をしてから冷蔵庫に入れる必要があります。
スーパーで売っているトウモロコシは、皮付きと皮なしがあり保存方法も違ってきます。
皮付きの場合は、皮を取り除かずに新聞紙に包んでビニール袋に入れて茎を下にして立てて野菜室に入れます。皮付きのままの方が。水分の蒸発を抑えてくれるため皮は取り除かずに保存しましょう。
一方、皮なしで買ってきた場合は、空気が入らないようにラップを密閉しながら包みましょう。その後は、皮付きと同じように立てて野菜室に入れるだけです。
この方法で保存した場合は、2日~3日の日持ちが可能になります。また、買ってきて下ごしらえとして一度茹でて保存することで日持ちする日数を3日~4日と少し延ばすことができます。
トウモロコシを冷凍保存するコツ
トウモロコシは、冷蔵保存されることが多い野菜ですが、冷凍で保存することが可能で冷蔵保存よりも長持ちさせることができます。皮付きを冷凍する場合は、茎の部分とヒゲの先端を切り落とし皮を3枚ほど残して取り除き、空気が入らないようにラップで包みます。
その後に、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫にて保存します。皮なしの場合も同じ保存方法で大丈夫です。この保存方法でおよそ1か月の日持ちに期待できます。また、冷凍保存の場合は下ごしらえをしないで冷凍した方が、おいしさを保つことができるため、生のまま冷凍することをおすすめします。
トウモロコシは常温保存できるの?
トウモロコシは、鮮度が落ちやすく痛み始めるのが早い低温保存を好む野菜のため、常温で置いておくとすぐに傷んでしまいます。そのため、トウモロコシを常温で保存することはNGです。持ち帰ったトウモロコシは、その日に食べきれないならば、早めに冷蔵か冷凍での保存をするようにしましょう。
トウモロコシはどのくらい日持ちするのか
トウモロコシは、鮮度が落ちやすいため買ったその日に食べきれないならば冷蔵か冷凍で保存する必要があります。常温で置いておく場合は、買った当日しか日持ちしないため常温での保存はやめましょう。
冷蔵で保存した場合は、生で保存する場合は2日~3日の日持ちができ、下ごしらえをした場合は、3日~4日の日持ちに期待できます。冷凍の場合は、さらに日持ちにさせることができ、生でも下ごしらえをしても1か月の保存が可能です。しかし、冷凍の場合は下ごしらえをすると味が劣化しやすくなるため、生の状態で冷凍することをおすすめします。
トウモロコシのおすすめ調理方法
プチプチした食感と強い甘味がおいしいトウモロコシですが、生で食べれる品種が栽培されるようになったとはいえ、まだまだ加熱して食べることが多い野菜です。ここでは、トウモロコシをおいしく食べるためのおすすめの調理方法について紹介します。
茹でる
トウモロコシを茹でるという調理方法は、下ごしらえで行うことでもあり基本となる調理方法です。買ってきたトウモロコシを塩茹でするだけとシンプルながらも、甘味が強く食感が良いトウモロコシ本来のおいしさを楽しむことができます。
トウモロコシは皮を3枚ほど残して茹でることで、粒の中の水分を逃さず弾力がある茹で上がりになります。また、塩をふるタイミングは、茹でている時に入れるとトウモロコシの水分が抜けるため、火を止めてから塩をふるようにしましょう。
炒める
トウモロコシは、炒めることで甘味が引き立ち、おいしく食べることができる調理方法の1つです。特にバターと炒めるコーンバターはおやつとしてもお酒のつまみにも人気の逸品です。
炒める時にも、茹でる下ごしらえをしたトウモロコシを使用することで、バターと馴染んで甘味がより引き立つためおすすめです。また、炒めたトウモロコシは、サラダに入れてもおいしく食べることができます。
煮る
トウモロコシの粒は水分を豊富に含んでいるため、煮ることで味が染み込みやすくなります。そのため、トウモロコシをバターと醤油で煮ると、夏祭りで売っている焼きトウモロコシに近い懐かしい屋台の味を楽しむことが出来ます。また、他の煮物に入れても料理に彩り出すことができ、甘味を加えることができます。
煮込む時間は、下ごしらえをしたものを使用するのであれば味が染み込む程度で大丈夫です。生で入れる場合は、10分~15分ほど加熱しましょう。
電子レンジ調理する
トウモロコシの下ごしらえは、茹でるだけではなく電子レンジで加熱しても下ごしらえをすることができます。鍋にお湯を沸かす手間もなく、加熱しすぎてお湯に栄養素が抜け出すこともないため、料理をしない方でも手軽にできる調理方法と言えます。
電子レンジでは水をかけてラップで包んで加熱するため、蒸す調理方法となります。トウモロコシは蒸すことで、糖分を逃さず甘味が強くなります。片付けの手間も少なく短時間でできる時短調理方法としておすすめです。
トウモロコシのアレンジレシピ(ケノコト既存レシピから5つ)
旬のとうもろこしで作ってみよう『コーンスープ』
茹でたとうもろこしを漬けるだけ『とうもろこしのお浸し』
夏限定の組み合わせ★『焼きとうもろこしの、かき氷』
旬の野菜を食べよう!甘くておいしい『とうもろこしごはん』
お豆腐でヘルシーに♪『とうもろこしの白和え』・『とうもろこしの焼きコロッケ』
まとめ
夏にかけて旬を迎えるトウモロコシは、世界三大穀物と呼ばれるほど収穫される数が多く、栄養面でも優れた夏野菜です。店頭で並んでいるトウモロコシを見つけたら、紹介した方法で鮮度の良いものを選んで正しい保存を用いておいしさを堪能してみてください。
執筆 / ケノコト編集部
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