得するコト得するコト
まめ知識 2021.07.18

スパイスの香りが暮らしに役立つ『知って得するクローブの成分・効能』

目次

クローブというスパイスをご存知ですか?

クローブはスパイスに詳しい人でないと日常であまり耳にしないスパイスではありますが、お菓子などに使用されることが多く、決して摂取する機会が少ないスパイスではありません。クローブは健康面などで様々な効能や効果に期待できるスパイスでもあります。

この記事では、そんなクローブの効能や特徴について紹介します。

クローブの特徴

クローブの最大の特徴は香りです。バニラのような甘い香りながらも、食べると独特の刺激的な辛みと苦みがあります。また、遠くにいても香りを感じられるという意味で「百里香」という別名が付くほど、非常に香りが強いスパイスです。

クローブの主な原産地はインドネシアのマルク諸島で、フトモモ科の7m~12mの常緑樹のつぼみからクローブが取れます。開花直前でつぼみを天日干しで数日乾燥させ、しっかり乾燥させると固く茶色になり、大きさが3分の1ほどに縮み、画鋲のような形になります。日本では、昔から丁字(ちょうじ)と呼ばれていて供物としても使用されていて、正倉院などに保存されていたようです。日本では甘い香りを活かして焼き菓子に使用されることが多くなっています。

クローブの効果・効能


クローブは料理に使用するスパイスという一面だけでなく、漢方薬として厚生労働大臣認可されており、日本薬局方にも記載されている芳香健胃剤として用いられています。摂取することで健康面や美容面で様々な効能や効果に期待できるスパイスでもあると言えます。

それでは、クローブを摂取することでどの様な効能や効果に期待できるのでしょうか?ここでは、クローブを摂取することで期待できる効能や効果について解説します。

アンチエイジング効果

老化の原因は活性酸素が酸素からエネルギーを酸化させるときに体にサビを作ってしまうことです。抗酸化物質を含むクローブをを摂取することで、酸化してできた体の中のサビを取り除き、お肌の美しさの維持や体の不調を改善する効果が期待できます。

クローブにはポリフェノールをはじめ、オイゲノールやケンペロールといった数種類の抗酸化物質が含まれています。アンチエイジングには、抗酸化物質が必要不可欠なことからクローブは、アンチエイジング効果に期待できるスパイスといえます。

鎮痛効果

クローブには強い鎮痛作用があるため、米国食品医薬品局(FDA)に痛みを和らげる有効な薬として認可されており、歯医者さんでも利用されています。クローブの鎮静効果が優れている理由として、痛み止めや麻酔で利用されるオイゲノールを豊富に含んでいるためと言われています。

市販の痛み止めよりも服用したときに胃への負担が少なく、料理用のスパイスとして使用できるため、ストックしやすいメリットがあります。また、炎症を抑える効果があることから、リウマチや関節痛の改善にも期待できます。

しかし、鎮痛できる時間は1時間ほどと短く、あくまで痛みを和らげるだけで治療できるわけではないため、あくまで緊急的な処置としてしか用いることはできません。症状がひどいときは病院にいくようにしましょう。

抗菌作用

クローブに含まれる成分のオイゲノールは、抗菌作用にも優れた効果を発揮してくれます。抗菌作用が優れていると、細菌の繁殖を防ぐことができるため、風邪や感染症の予防や、食中毒の予防などの効果に期待でき、免疫力を上げる働きがあります。

また、クローブ水を作ってマウスウォッシュに使用することで、口内の雑菌を排除する働きがあるため、口臭予防としての効果にも期待できます。

消化を助ける

クローブには、消化を助ける働きもあり、なおかつ食欲を増進させる効果にも期待できるスパイスです。それは、クローブに豊富に含まれてるオイゲノールという成分が作用することで、効果を発揮します。

オイゲノールは、抗酸化作用に優れていて、消化を促進しながら胃腸を整えて胃炎を防ぐため、吐き気を抑えてくれます。また、胃腸を温める働きもあるため、食欲を増進させる効果にも期待できるスパイスです。

血行を良くする

クローブは整腸作用と、同時に血液をサラサラにして血液の循環を促進させることで血行を良くする効果も期待できるスパイスです。

血行を良くすることで体を温めて気分を落ち着かせることに繋がり、リラックス効果にも期待できるため、心を落ち着かせてるときにはクローブ水やチャイなどにして飲んで摂取することがおすすめです。

ゴキブリなどの虫よけ

クローブは、別名「百里香」と呼ばれているほど香りが強いスパイスですが、その強い香りがゴキブリよけに効果があるされています。クローブに含まれているオイゲノールがゴキブリなどの虫からは毒物と判断されるため、クローブには近づかないようです。

クローブの副作用

クローブは健康や美容など様々な効能や効果に期待することができるだけでなく、虫よけとしても優れた効果を発揮します。しかし、他のスパイスと同じようにクローブも過剰に摂取したり、特定の人が摂取することで副作用を引き起こす可能性があります。

では、クローブによって引き起こされる副作用とはどのようなものがあるのでしょうか?また、1日の適正な許容摂取量は、どのくらいなのでしょうか?クローブの副作用について解説します。

消化不良

クローブは消化を促進させる効果に期待でき、健胃薬としても使用されるスパイスですが、過剰に摂取してしまうと逆に消化不良を引き起こす可能性があります。過剰に摂取すると下痢や吐き気などの症状が出やすく、ひどい場合は痙攣や眩暈もなども起こす可能性があるため危険です。

肝臓障害

クローブを過剰に摂取することにより、肝臓障害を引き起こす可能性もあります。しかし、肝臓障害を起こすほどの過剰摂取は短期間ではなく、長期にわたって過剰摂取をした結果起こりうる可能性が高いため、数回の過剰摂取は問題ありません。

しかし、肝臓に疾患をお持ちの方は控え目な摂取量に調整して摂取することをおすすめします。

一日の許容摂取量

クローブを上手に摂取していくには、1日で摂取していい目安として許容摂取量を抑えておくことが重要です。クローブの1日あたりの許容摂取量は具体的な数字は定められていませんが、食事で摂取する場合は大さじ2杯までに抑えたほうが無難です。

また、クローブを肌に塗る精油で使用する場合は、1日5mg/kgが上限となります。他に、クローブをサプリメントで摂取する場合は体質により異なるため、摂取する前にかかりつけ医に相談してから摂取しましょう。

基本的に料理の香りづけに使用する分には、過剰摂取になることはまずありませんので、直接摂取せずに香りづけ程度に使用することをおすすめします。

妊婦さんはクローブを食べても大丈夫?

妊婦さんがクローブを摂取する場合は、料理の香りづけ程度に使用される量ならば摂取しても問題はありません。しかし、安全性が確立されているわけではないため、積極的に摂取することはおすすめしません。

過剰に摂取することで出血しやすくなる可能性もあり、胎児ともに副作用が出ないとも限りません。また、クローブを精油やサプリメントで摂取することはリスクが高いため控えましょう。

子どもはクローブを食べても大丈夫?

子どもがクローブを摂取しても、適量を摂取するならば問題はありません。しかし、子どもは大人に比べて許容摂取量が少なくなるため注意が必要です。

また、小さい子どもにクローブ精油やサプリメントを摂取させると血液凝固が遅れて肝臓に傷が入り、肝不全を引き起こすリスクが高いため、子どもに精油とサプリメントでクローブを摂取させることはNGです。小学生くらいになってから、料理の香りづけ程度の量を摂取するようにしましょう。

色々なクローブ


様々な効能や効果に期待することができるクローブですが、食べるだけでなく精油やサプリメントで摂取することもできます。

そんなクローブですが、調理に使用する場合には「ホールタイプ」と「パウダータイプ」を使用し、料理の用途に合った使い分けをします。それでは、「ホールタイプ」と「パウダータイプ」はどのような違いがあるのでしょうか?

ホールタイプ

クローブのホールタイプは、加工をしていない丁字のクローブそのものです。クローブを調理に使用する場合はホールの状態で食べることはなく、肉などの食材に刺して使用して調理後に取り外します。肉に刺して使用することで、肉の臭みを消し香りづけすることができます。

ただし、ホールは香りが強いため、少量ずつ使用するようにしましょう。また、ホールを砕いてTパックに入れることで、ゴキブリなどに効果的な虫よけとして利用することもできます。

パウダータイプ

ホールを粉末状に加工したものがクローブのパウダータイプです。パウダーは、焼き菓子や肉料理・紅茶などの香りづけに最適で、仕上げ直前よりも加熱する前の下味を付けるタイミングで振りかけて使用します。

パウダーは食材にふりかけるだけとお手頃ですが、他のスパイスのようにパウダー状で売っていることは少なく、ホールの状態で販売されていることが多いため、自分で粉末状に加工しなければいけない可能性があります。

クローブを使った料理

クローブは、濃厚で甘い香りとスパイシーな味が特徴のスパイスですが、肉料理との相性が良く西洋料理には欠かせないスパイスです。また、フルーツとの相性も抜群で焼き菓子に使われたり、飲み物の香りづけとして利用されています。

では、クローブを使用した料理とはどのようなものがあるのでしょうか?クローブを使用した料理について紹介します。

ポトフ

ポトフは、鍋に牛肉の塊やウインナー、と大きめにカットしたニンジンや玉ねぎなどの野菜をスパイスと一緒に長時間煮込むフランスの家庭料理です。

牛肉の塊をクローブと一緒に煮込むことで、肉の臭みが消えて、スープにクローブの爽やかな香りを染み込ませることができます。ポトフは、ホールのまま肉に刺して使用することがおすすめです。

肉のグリル

牛肉・豚肉・鶏肉を問わずにホールのままのクローブを肉に刺してグリルすることで、普通にグリルで焼くよりも香りを引き立たせることができ、肉の旨みがより活きてきます。普段作っているグリル焼きがワンランクアップした感じになるため、ぜひ一度お試しください。

シチュー

クローブは肉料理との相性が良いため、牛肉を煮込むビーフシチューとの相性が抜群です。牛肉と一緒に煮込むことで、肉の臭みが消え食べやすくなります。また、ホワイトシチューとしてグローブを使用しても、食材の臭みを消しながらグローブ特有のバニラのような甘い香りを引き立たせることができます。

スープ 

クローブをスープに入れることで、クローブの爽やかな香りとスパイシーな味がスープに染み込みます。コンソメスープに入れることで、クローブの栄養を配合するだけでなく、香りが引き立ったスパイシーな味わいのコンソメスープにすることができます。

ホットワイン

寒い季節にホットワインを飲むことで、体を温めてくれて芳醇な香りで少しリッチな気分に浸ることができます。ホットワインは名前の通りワインを温めた物ですが、クローブを入れることで香りをより豊かにして、血行を良くして冷え性や風邪の予防に効果を発揮します。

クローブを使ったおすすめレシピ

組み合わせ方は無限大!自分好みに合わせてみよう『カレーに使われる代表的なスパイス10種』

組み合わせ方は無限大!自分好みに合わせてみよう『カレーに使われる代表的なスパイス10種』

保存食のある暮らし~砂糖、バターなしで十分おいしい!!イギリスの冬の保存食『ミンスミート』

保存食のある暮らし~砂糖、バターなしで十分おいしい!!イギリスの冬の保存食『ミンスミート』

解凍手間なし!自家製冷凍食品で食べたい時にゆでるだけ♪『ロシア版水餃子「ぺリメニ」』

解凍手間なし!自家製冷凍食品で食べたい時にゆでるだけ♪『ロシア版水餃子「ぺリメニ」』

まとめ

クローブは日本ではまだまだ認知度が低いですが、世界的に広く認知されている健康や美容を含めた様々なことに効能や効果を発揮するスパイスです。そんなグローブは、スーパーでかんたんに手に入るスパイスのため、ぜひ摂取して健康面での効能や、虫よけとしての効果を体験してみてください。

執筆 / ケノコト編集部

その他のおすすめ記事

優秀なエネルギー源『知って得するバナナの成分と保存方法』

	優秀なエネルギー源『知って得するバナナの成分と保存方法』

健康に良い?!『知って得する落花生の成分と保存方法』

健康に良い?!『知って得する落花生の成分と保存方法』

冷え性にも効く『知って得するニラの成分と保存方法』

冷え性にも効く『知って得するニラの成分と保存方法』

栄養価が高い『知って得するパセリの成分と保存方法』

栄養価が高い『知って得するパセリの成分と保存方法』

香り高くからだに嬉しい『知って得するりんごの成分と保存方法』

香り高くからだに嬉しい『知って得するりんごの成分と保存方法』

ぬめりが特徴的『知って得するなめこの成分と保存方法』

ぬめりが特徴的『知って得するなめこの成分と保存方法』

コメント

コメント欄


人気の記事

2021.09.22

とろけるナスがおいしい常備菜『ナスのはちみつマリネ』

2021.09.18

部屋を彩る"緑"をおいた暮らし方『都内のおすすめ観葉植物店』をご紹介

2021.09.18

パリッとした皮とサクサクパン粉が絶品!『鶏肉のバジルソースパン粉き』

2021.09.15

すりおろしりんごで絶品『りんごバター』

2021.09.13

さっぱり!『大葉と茄子の餃子』

2021.09.12

なすを丸ごと炊飯器へ!『なすの炊き込みご飯』

2021.09.06

丸ごと煮込んだニンニクがとろける!ジューシー、柔らか『我が家のニンニク角煮』

2021.09.05

米麹の発酵が生み出す身体に嬉しい効果『知って得する甘酒の成分と保存方法』

2021.09.05

作り置き常備菜シリーズ『豚小間照りバーグ』とアレンジレシピ

2021.09.01

お弁当におすすめ!なすとごぼうを使った『作り置きの常備菜』

編集部おすすめ記事

2021.09.25

あると便利!いろいろ使える発酵胡麻ダレで『切り干し大根の胡麻ダレ和え』

2021.09.24

旨味がギュッと詰まった黒いペースト『マッシュルームのペースト』

2021.09.22

自家製万能調味料『パンチみそだれ』

2021.09.21

実も花も食べられる!ズッキーニをおいしく食べるための下処理方法

2021.09.17

沢山食べられる♪オーブンにお任せ『オクラのロースト』

2021.09.17

はじめてのナチュラルフード『自分をつくる』

2021.09.16

むね肉がしっとり柔らか!『むね肉のネギ醤油和え』

2021.09.15

香ばしい&とろける食感『なすの蒲焼』

2021.09.14

「かぼちゃ」を丸ごと1個買ってみよう!硬いかぼちゃを切りやすくする方法

2021.09.14

自宅で作れる異国の味『いんげんのスパイスココナッツ煮』

月間人気記事

2020.06.17

こんな症状は危険かも『スマホのウイルス感染症状7つをチェック』

2018.07.12

知らなかった!こんなにも多い『ウリ科の野菜の種類とあれこれ』

2021.03.08

元美容部員が教える『自分の肌に合う化粧水の選び方』

2018.08.08

なす、トマト、ピーマン、ししとう…あの野菜も?!『ナス科の野菜の種類とあれこれ』

2021.08.15

管理栄養士が教えるデトックスウォーターのこと〜レシピ・ダイエットや美容効果と注意点も〜

2021.08.11

豆腐、納豆だけじゃない!どれくらい知ってる?『大豆製品』の種類

2021.09.18

部屋を彩る"緑"をおいた暮らし方『都内のおすすめ観葉植物店』をご紹介

2020.04.18

気がつくとカサカサに『ひざの乾燥の原因とお手入れ方法』

2020.09.19

十五夜にはウサギが餅つきをしているの?心にしみる「月うさぎ伝説」

2021.08.15

編集部おすすめ『週に1度の作り置きレシピ「玉ねぎ」の常備菜』