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まめ知識 2021.07.18

香りが暮らしに役立つ『知って得するフェンネルの成分・効能』

目次

古くからスパイスや薬、化粧品の材料として親しまれているフェンネルをご存じでしょうか。伝統的なハーブであるフェンネルには、様々な効果や使い道があり、積極的に生活や食卓へ取り入れていきたいハーブのひとつです。

しかし、どんなハーブなのか、どうやって活用したらいいのかわからない方もいるのではないでしょうか。フェンネルは使いやすいため、生活に取り入れることで豊かな楽しみ方ができる優れもの。

この記事では、フェンネルの特徴や効能、調理方法についてご紹介します。

フェンネルの特徴

フェンネルは別名ウイキョウ(茴香)と言い、セリ科ウイキョウ属に分類されている多年生の草本植物です。英語名がフェンネルとなっています。

伝統的なハーブのひとつとしても知られており、特徴として甘みのある香りと樟脳(しょうのう)のような風味があります。古くから香辛料や薬草などとして用いられており、積極的に栽培されてきました。

ヨーロッパや地中海沿岸が原産で、インド・アジア・オーストラリア南北アメリカの各大陸に広く分布しています。海岸近くや川の土手の乾いた土壌を好んで、よく育つ傾向があります。

古くは古代エジプトや古代ローマでも栽培されていた記録も残っているほどで、人類が古くから栽培してきた植物のひとつだとされてきました。

現在は世界各地で栽培されていて、主要な産地はエジプトをはじめ、シリアなどのアラビア圏・イギリス・ドイツなどのヨーロッパ全般・北アメリカ・、中国ヤインドなど多くの地域で栽培されています。

日本にフェンネルが伝わったのは平安時代で、中国から渡来しました。現在、日本では主に長野県や鳥取県が産地です。

フェンネルの効果・効能


それでは、フェンネルにはどのような効果・効能があるのでしょうか。フェンネルには古くから薬草として利用されてきただけあり、様々な効果・効能があります。

消化を助ける

フェンネルには消化酵素の分泌を助ける作用があると言われています。胃腸に溜まったガスを取り除くだけでなく、消化不良や胃もたれの予防・や緩和の効果が期待できます。

胃の不快感で食欲がない時は、改善する手助けにもなります。腸内環境を整える効果もあり、お腹の膨満感や便秘、下痢など胃腸全般の不快感を和らげてくれる優れものです。

利尿作用

フェンネルには利尿作用があり、むくみをスッキリさせてくれる効果があります。

体内の余分な水分や老廃物の排出の効果が期待できるため、ダイエットにもってこいであるだけでなく、美容効果にも効果があるのが嬉しいところです。

「安中散」という漢方薬は、胃腸薬として知られていますがフェンネルが多く配合されています。

視力回復効果

フェンネルは、眼精疲労や視力回復にも効果があると言われています。昔から目を洗うために水や視力を良くする薬として使用されており、現代のパソコンやスマートフォンで目が疲れがちなわたしたちにとって、必用かもしれません。

消炎効果が、目の疲れを癒してくれるとされています。

女性ホルモンの活性化

フェンネルには、女性ホルモンであるエストロゲンと非常に似た植物性エストロゲンが豊富に含まれており、エストロゲンに近い働きをします。

そのため、更年期から閉経前後にかけてエストロゲンの分泌が低下してきている時期の女性に、作用はさほど強くありませんがエストロゲンと同じような働きが期待できるのは嬉しいところです。更年期障害の緩和に効果があると言われています。

また、授乳中の母乳の出を良くすることも期待できるので、母乳が出ずに悩んでいるかたにもおすすめです。

口臭予防

フェンネルは、花が咲く前の夏に収穫しますが、収穫された葉には強めの甘い香りがあります。
そのため、口臭予防や口臭の緩和に使われており、料理では魚の臭み消しにも利用されているほどです。気になる匂いを消して、爽やかな気分にしてくれます。

フェンネルの副作用

いいことずくめに思えるフェンネルですが、何事も限度というものがあります。摂りすぎると、せっかく摂取しても思ったような効果が得られず、健康にも良くありません。

一日の許容摂取量

フェンネルはハーブディーであればさほど成分が抽出されないため、さほど気にせず飲んでも大丈夫です。しかし、香辛料やハーブ・漢方薬として摂る場合は注意が必要になります。

ハーブティーの場合は、1日あたりコップ3杯程度のフェンネルティーなら副作用も心配がない適正量ですので気にしなくても大丈夫でしょう。フェンネルが主ではないブレンドティーもさほど気にすることはありません。香辛料やハーブとして使用する場合も、料理レシピに記載されている量を守って使いすぎないようにしましょう。

妊婦さんはフェンネルを食べても大丈夫?

フェンネルの成分が女性ホルモンを活性化させますので、母乳の出を良くしてくれる効果もあるのですが、女性ホルモンに似た働きをする物質があるため注意が必要となります。摂取しすぎると、ホルモンバランスを崩してしまう原因になる危険があります。

妊婦ではない女性も、子宮筋腫や子宮内膜症・乳がんなどの婦人科系の疾患を抱えている方は女性ホルモンと似た物質を含むため過剰摂取は影響が出る可能性もあります。主治医に相談するなど、注意して摂取してください。

少量であれば、特に問題になりませんが不安であれば妊娠・授乳中は避けた方が無難です。

子どもはフェンネルを食べても大丈夫?

まだ体が成長途中の子ども、思春期の子どもが摂取する場合も注意が必要です。

料理に含まれている程度であれば問題ありませんが、過剰に摂取するとホルモンバランスをはじめ、成長に影響が出てしまう可能性がありますので、たまに摂取する程度にとどめておくといいかもしれません。

色々なフェンネル


フェンネルも、様々な形状に加工されたものがあります。どのフェンネルを利用したらうまく摂取できるか、違いを知っておくと役に立ちますので、ご紹介します。

フローレンスフェンネル

フローレンスフェンネルは、別名スイートフェンネルとも呼ばれます。根が白く肥大する品種で、ヨーロッパでよく見かける種類です。野菜として栽培されています。

肥大した根の部分を、花が咲く前に収穫し、生で食べる場合はサラダに、加熱する場合はてスープなどに利用されることが多いです。

ブロンズフェンネル

ブロンズフェンネルは、ブロンズ色の葉と細かな形状が美しく、大きな株に育てるとまるでなるとスモークのように見えて趣があります。

ガーデニングのアクセントとして用いられるだけでなく、香辛料などにも用いられます。育てやすいため、ガーデニング初心者にも挑戦しやすくなっています。

フェンネルシード

フェンネルシードは、葉が鮮やかな緑色をしており、羽のように先端が細かく裂けているのが特徴です。種を利用し、香辛料やハーブティーとして用いられています。

フィノッキオ

フィノッキオは、フェンネルの鱗茎部分です。日本国内で栽培されているものは、青みが少し残っていて株が小さいものが多くなっています。

対して、本場イタリアで栽培されているものは、見た目がまるで白タマネギのように白く、一株が500gくらいの大きさになったものも多くあります。一枚一枚の鱗茎に厚みがあるのが特徴です。

国産のもので、ふっくら丸くて膨らんだ白いものを選ぶといいでしょう。

フェンネルとディルの違い

フェンネルとディルはとてもよく似ていますが、違いも幾つかあります。

まず、フェンネルは多年草ですが、ディルは一年草です。大きさも、フェンネルは生長すると1.5~2mと大型になりますが、ディルは30~50cmとフェンネルに比べて小ぶりと、サイズ感は大きく異なります。

フェンネルとディルはどちらも甘い強めの香りがあり、用途も薬草やハーブティーをはじめ魚料理やサラダ、マリネなど香辛料としても利用されるところは同じです。

万が一、間違えて使ったとしても問題はありませんので大丈夫です。

フェンネルを使った料理


それでは、フェンネルを料理に利用するとしたらどのようなレシピがいいのでしょうか。せっかく料理に使うなら美味しく食べたいところです。

サラダ

まだ若いフェンネルの若葉であれば、葉も茎もすべて使うことができます。

鱗茎(根の部分)は外側の筋や硬くなっている部分を軽くピーラーで剥きます。茎は小口切りに、葉は細かくちぎってください。他の野菜のサラダに混ぜてもいいですし、フェンネルだけでサラダにすることも可能です。

レタスやトマト、パプリカなどどんな野菜とも好相性で美味しく食べることできます。豆腐やオレンジなど野菜以外を入れたサラダでも美味しく仕上がります。

スープ

フェンネルは加熱することで甘さが引き立ち、とても風味を味わうことができます。

コンソメスープやオニオンスープ、コーンポタージュなど様々なスープに合いますので、気兼ねなく使うことができます。魚介との相性も良く、クラムチャウダーに合わせるのもおすすめです。

魚のグリル

フェンネルは香辛料としても使えます。魚や肉の臭み消しに使うことが可能です。

そのため、魚を焼くときに一緒に乗せて焼くと臭みだけでなく香りと風味が移りとても爽やかな味に仕上がります。

フェンネルを使ったおすすめレシピ

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まとめ

以上、フェンネルが持つ特徴や様々な効能、調理方法についてご紹介してきました。

古い時代から栽培されているだけあって、様々な効能や調理方法があることが分かっていただけたと思います。幅広い効能を持つことに驚かれたかもしれません。

適量のフェンネルを料理に上手に取り入れることで豊かな生活が楽しむことができます。ぜひ、あなたの生活にもフェンネルを取り入れてみてくださいね。

執筆 / ケノコト編集部

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