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取材 2016.01.01

暮らしの話~「美味しい」と「人」を繫げる 丸山寛子さん~

人によって価値観や人生観などは様々。

色んな人の話を知ることで、新しい価値観に触れたり、共感できる何かを見つけたり。人生がより豊かになるお手伝いができたら嬉しいです。

今回は丸山寛子さんの話。
日暮里在住。生まれた時から住んでいて、昔から変わらない時間が流れるこの町が好きなのだそうです。

「食育」「子供」「自然」を軸に自分が伝えたい食事を展開、また地域密着型の料理家×食事をコンセプトとしたシェアキッチンハウスの運営をされています。

他にも、野菜がメインであるローフードの研究家、ファスティングからの食事療法を通じたり、現在登記中の食事から見直す「予防医学栄養協会」の理事でいらっしゃいます。

「美味しい」と言ってもらいたいから、「美味しい」を繫げる存在へ

今の仕事を始めるきっかけは、好きなことを仕事にできたらいいなと思っていたくらい。漠然と食べることが好き、料理をすることが好きだったので、人に美味しいと言ってもらえることが幸せだと思っていました。

それがある時から、“美味しい”って健康にもいいし、心にも良い。食事が変わったら人生が変わるのではないかと思い始めました。作るって楽しい、食べるって美味しい、繋ぐって嬉しい、そんな想いをもって美味しい楽しい時間を作れるよう、シェアキッチンハウスを始めたんです。
シェアキッチンハウスの運営も、料理家としての活動も自分にとっては挑戦の連続でしたが、やはり自分にしか出来ないこと、自分の可能性を越えることをしたいという想いが強かったのだと思います。また一人で何かをするよりも、みんなで何かをしていた方が楽しいし、みんなで作り上げることに意味があるのだと思い、今の形になりました。

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食はコミュニケーション 教えてくれたのは父でした

今思うと、私の原点は「父」の存在だと思います。365日休むことも無く、仕事と家事をしていた父の背中を見て育ってきました。
すれ違う生活で親子の間を紡いでくれたのは食事でした。どんなに疲れていても温かいご飯を家族のために作ってくれた父。たとえ冷めていても、そこには「温もり」がありました。それが当たり前すぎて、その時は感謝することさえ出来ませんでした。

大人になって感じる事・・・

それはとても大変であるけど、やりがいがあり、たくさんの愛情が伝わるコミュニケーション。食事って、ただ食べて美味しい!健康になる!はもちろんですが、それだけでなく人と人を繋ぐものだと思っています。私の生きる道を教えてくれたのは父の料理でした。

私には、会社員時代から『食』に携わっていきたいという想いがあり、それを一人でも多くの方に伝えていくことが私の使命だと思っています。また、世にないことを創っていきたいし、自分の可能性を留めることはしたくない。
私だけの人生、思いっきり悩んで困って、笑って喜んで生きたい。

『食事とは人に良くする事』、その人の人生をつくると言っても過言ではないと思っています。
スマートフォンを見ながら食事をする方も増えていますが、ゆっくり食事をしながら一緒にいる人との会話、もしくは自分との対話を楽しんでほしい。味を楽しむだけでなく、食事の時間としっかり向き合うことで、心のゆとりにもつながるのではないかと考えています。
そんな食の考え方も伝えていきたいと思い、少しでも役に立つようなちょっとしたアレンジレシピや気持ちの工夫をお伝えしています。

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挑戦しすぎて失敗することも・・・

好奇心旺盛すぎて、色々なものに挑戦することがたまに傷かなと思うこともあります(笑)
つい手を広げすぎて、自分のキャパシティを越えてしまう時が出てきてしまいます。チャンスの神様は後ろ髪がないというので、いつもいつも「これはチャンスだ!」と思ってしまうんですよね。
たくさんのチャンスに乗ってきたからこそ今の私があるので悪いことだとは思わない半面、もう少し冷静に判断できるようになればと思うこともあったり。今の悩みでもあります。

やってしまった!は成長のチャンス

やってしまったと後悔することもたくさんあります。ありすぎかもしれません(笑)
そんなときにいつも思うのは、「自分は一人ではない、頑張っているのは私だけじゃない」ということ。私の周りには、関わってくれる方、支えてくれている方、同じ方向を向いて進んでいる仲間、友人、家族、その方たちのおかげで今の私がいます。そうやって焦点を自分だけに当てるのではなく、俯瞰して自分を捉えると、気持ちが少し楽になります。

比較的前向きな性格のせいか、やってしまったという時は、成長するための成長痛のようなものだと思っています。
私は、成功には挫折は必要だと思っているので、先月の自分より今の自分が少しでも大きくなっていると、弱い自分と好きな自分を認めてあげるようにしています。そうすると気持が前向きになるんです。

時間は命。しっかりする時と緩める時を大切にしています

好きなことの延長上でもあるので、ついだらだらしてしまうことも・・・。
そういう時は、“仕事をするということは、私一人ではなく他の人のお金と時間もかかっているのだ”と意識しています。「時間は命」これを肝に命じて。

そうやって気を引きしめることもあれば、休みの日はしっかり休みます。
あまり人ごみが好きではないこともあり、なるべく自然に触れるように意識しています。もちろん食事の時間も大切に。食べることを疎かにすると、心も疲弊してしまうので、美味しいものを食べてよく笑う、そうやってバランスをとっています。

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家族のコミュニケーションも「食」から

どんなに忙しくても親、家族との食事の時間を大切にしています。
自分のためだけではなく、誰かのためとなると、「よし!美味しいものを作るぞ」と張り切る自分がいます。妹も大きくなり、家族の団らんの時間は年々減っていきますが、幸いにも親が近くに住んでいるのでなるべく2週間に1~2回は親との食事と時間を味わうようにしています。

最近、無農薬の宅配野菜の定期的な注文を始めたら、家族の会話が増えました。野菜BOXといって、何が来るか当日までわからないのですが、見たことのない野菜が届いた時は大騒ぎ。
「これはなんだ!」「無農薬の枝豆って毛が生えているんだね」など、会話が広がります。最初は味や栄養を気にして届けてもらったのですが、それ以外の大切なことも届けてもらっているような気がします。そういった経験から、改めて食事って大切だなと思いました。

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見えていない自分が見える「手紙」

手紙を書くことは、仕事以外の楽しみであり、私の息抜きでもあります。
書く相手はよく会う友人だったり、全く会っていない友人だったり、恩師だったりとその時によって様々。
手紙はメールやSNSと違い、書くタイミングと読むタイミングで時差が生じます。「あの手紙届いたかな」とか「今頃、読んでくれているかな」とふと思い出すことが好きなんです。
それと、手紙を書くと今の等身大の自分が見えてくる気がします。弱い所や強い所、自分の好きな所や嫌いな所、やりたいことややりたくないこと、色々見えてくるんですよね。

自分と向き合うことは、時にはぐちゃぐちゃになり、自分という人間が大嫌いになりますが、そんな思いがぐるっと一周して自分のところに帰って来ると、今の自分をきちんと受け止めてあげられるような気がします。

食からはじまる出会い

自分が作った料理を美味しいと言ってもらえて嬉しいのはもちろんですが、自分が運営しているシェアキッチンハウスでその「場」と「食事」と「人」が解け合う瞬間に何より幸せを感じます。
キッチンから、みんながごはんを食べながら楽しそうに話をしている姿を見ると、なんとも言えない幸福感で満たされます。自分という存在をきっかけに人が繋がっていくこと自体とても嬉しいですし、さらに人が繋がっていくこともまた喜びです。「出会い」の可能性って本当に無限だと思っています。

文/ケノコト編集部 写真提供/丸山寛子

プロフィール

丸山寛子

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地域密着型の「料理家×食事」をコンセプトとしたシェアハウスの運営。

思いもしなかったことが起こる、考え方が変わる、そんな瞬間を食で実現したいという想いで、食を通じて革命を起こす「美味しい革命家」として活動中。特に「食育」「子供」「自然」を軸に食に関わる事業を展開している。

「we are what we eat-わたしたちは、わたしたちの食べたものでできている-」という言葉をたくさんの方に伝えていくべく、活動の幅を常に広げている。

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