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食のコト 2021.09.01

冷凍の魚をおいしく解凍する方法とは?

採れたてで新鮮な魚はおいしいですが、食べきれない分は冷凍して後日食べることも多いのではないでしょうか?最近では新鮮な魚を急速冷凍させて鮮度を保ったままで、スーパーでも売られていて、販売されている種類も多くなっています。

そんな冷凍の魚をおいしく食べるには、冷凍方法と同じように解凍方法が重要になります。この記事では、冷凍された魚をおいしく解凍する方法について紹介します。

冷凍の魚をおいしく解凍するポイント


冷凍された魚をおいしく食べるには、調理方法が重視されがちですが、前提条件として素材の旨みがしっかり残っていることが重要です。新鮮な魚を上手に冷凍するポイントがあるように、解凍時にも魚をおいしく食べるための解凍方法があり、抑えておくべきポイントがあります。

ポイントを抑えた解凍方法をしていかないと、魚の旨みを損なってしまい、生臭さだけが残ったりしてしまうリスクがあります。おいしく解凍するための手順は、決して難しいことはありませんので、確実に抑えておきましょう。

ここでは、冷凍された魚を上手に解凍するためのポイントについて紹介します。解凍方法には複数の方法が存在しますが、ほとんどの解凍方法で重要になるポイントがありますので、ぜひ実践してみてくださいね。

低温でゆっくり解凍する

冷凍された魚をおいしく解凍するポイントの1つは、一気に解凍を進めるのではなく、低温でゆっくり時間をかけて解凍を進めていくことです。では、なぜおいしく解凍するためには、ゆっくり解凍を進めていく必要があるのでしょうか?

それは急激に解凍を進めてしまうことで、魚の表面がふやけたり、赤い血のようなドリップが流れ出てしまうリスクが高いからです。ドリップという赤い水分は、魚の旨み成分や栄養が詰まっている成分のことです。

ドリップは、魚の表面に急激な温度変化が起こることで、流れでやすくなります。そのため、おいしく解凍するには、如何にドリップを逃さないように解凍できるかが重要です。だからこそ、魚の解凍は低温で時間をかけて進めていく必要があるのです。

密閉袋に入れて解凍する

魚をおいしく解凍するポイントの2つ目は、解凍する時には剥き出しの状態ではなく、密閉袋に入れてから解凍する必要があります。なぜならば、冷凍された魚の解凍方法として、水を使用して解答を進めていくことが多いからです。

例えば流水で解凍をしていく時に、密閉袋などに入れずダイレクトに水を当ててしまうと、魚がふやけてしまいます。また、魚の旨みや栄養が含まれているドリップが、水中溶けだしてしまって旨みも損なわれてしまいます。

その結果として、食感も悪くなりおいしくない状態で解凍されてしまいます。これは流水解凍だけでなく、他の解凍方法でも当てはまりますので、解凍の際には必ず密閉袋に入れてから解凍することを覚えておきましょう。

冷凍の魚をおいしく解凍するおすすめの方法

冷凍の魚をおいしく解凍するポイントを、大きく2つに分けて紹介しましたが、やはり一番優先することはドリップを出さないことです。そのためにはどのような方法で解凍を進めていくのかも、おいしさを保って解凍するには、重要なファクターになります。

ここでは、ドリップが流れ出るのを防ぐことができる、流水解凍・冷蔵庫での解凍・氷水で解凍の3つの解凍方法について紹介します。解凍にかかる時間や手間など、それぞれ異なりますので、自分の力量や状況に合わせて使い分けてみてください。

流水解凍

冷凍された魚をおいしく解凍する方法の1つとして、流水で解答を進めていく方法があります。流水を使用した解凍は解凍方法の中でも、比較的短時間で解凍させることができる解凍方法です。また、失敗しにくいという面においても、実践しやすい方法です。

①冷凍された魚が、しっかり入ってしまうボウルを用意して、8割程度まで水を張ります。

②冷凍魚を密閉袋に入れたまま、容器に沈めてボウルに水を流し続けます。

③水を流して魚が浮いてこないように、水を入れたペットボトルを重しにして、底に沈んでいる状態を保ちながら解凍を進める

④5分~10分ほど流水したら、手で触って解凍具合を確認します。おいしく食べる理想は半解凍状態で、触って見たときに、硬さが少し残っている状態です。全体的に柔らかくなってしまうと、解凍しすぎてドリップが出てしまうため、注意が必要です。

流水解凍は熱を加えて解凍するのではなく、流れる水の力で解凍されていくため、ドリップを抑えることができる解凍方法と言えます。しかし、外部から急激に力が加わるということから、冷蔵庫で解凍・氷水で解凍よりもドリップが出てしまう可能性はあります。

冷蔵庫で解凍

魚の解凍方法で一番ドリップが流れ出るリスクが低く、簡単にできる解凍方法が、冷蔵庫で自然解凍する解凍方法です。基本的に冷蔵庫へ魚を入れたら、時間まで放置して置くだけなので、料理慣れしていない人でも簡単に実践することができます。

①冷凍庫から魚を取り出し、密閉袋のまま皿に載せて、チルド室に入れます。チルド室に入らない場合は、冷蔵庫内で一番温度が低いところに置いてください。

②冷蔵庫での自然解凍時間は、大きさや重さ、1尾まるごとか切り身などで変化します。切り身の場合は3時間、1尾まるごとの場合は平均5~6時間で半解凍状態になります。

③解凍が出来た魚を冷蔵庫から取り出して、調理する。忘れてしまって解凍しすぎると、ドリップが溢れてくる可能性があります。忘れないように、スケジュール管理をしておきましょう。

冷蔵庫での自然解凍は、おいしく解凍出来て手間もかかりませんが、解凍が完了するまでに長い時間が必要になります。そのため、献立などを立てて計画的に事前解凍する必要があるため、急いで調理に使いたい時には、向いていない時間に余裕がある時の解凍方法になります。

氷水で解凍

冷蔵庫での解凍は長く時間がかかり、流水解凍は時間はかかりませんが、ドリップが出るリスクがあります。そこで、どちらの解凍方法の弱点を補えるのが氷水での解凍です。氷水で魚を解凍すると、ドリップがほぼ出ることなく、流水よりも少し時間が長くなる程度で解凍することができます。

①魚が全て沈んでしまうサイズのボウルを用意して、氷水を張ります。入れる氷の量は、ボウル内の温度が1~3℃になるように入れます。

②密閉袋のまま魚を沈ませて、浮いてこないように水を凍らせたペットボトルを重しにして、解凍していきます。

③30分ほど経過したら手で触り、中に少し硬さが残るくらいになるまで解凍します。

流水解凍は、およそ30分ほどでドリップを出さず解凍することができ、時間に余裕がない人でも実践できる解凍方法です。注意点としては、夏場などの気温が高い時に実践する場合は、温度を上昇させないように氷の交換作業が必要なことです。

しかし、交換頻度は20分置きに交換するだけなので、多くても2.3回の作業で済むため、あまり大きな負担にはなりません。ですが、交換しないと温度が急に上昇してドリップが出やすくなるので、温度管理は必要になります。

冷凍の魚を早く解凍したい場合


ここまで紹介してきた冷凍魚の解凍方法は、あくまでドリップを出さずにおいしく解凍できる方法です。一番早くできる解凍方法の流水解凍でも、解凍できるまでに10~15分かかってしまいます。しかし、時間に余裕がなく、もっと短時間で解凍したいという方も多いのではないでしょうか?

結論として短時間で魚を解凍したいならば、表面に熱を加えて解凍をしていく、湯せん解凍と電子レンジを使った解凍方法があります。この2つの解凍方法ならば、より早く解凍を完了させることができます。

しかし、あくまで時間を優先した解凍方法であり、ドリップが出てしまうということは抑えておきましょう。ここでは、冷凍の魚を早く解凍する2つの方法と、ポイントについて紹介します。

ドリップをこまめに拭き取る

ここまでドリップが出てしまうと、魚の旨みや栄養が損なわれると紹介してきました。しかし、ドリップに旨みや栄養が含まれているからといって、ドリップをそのままにして調理することはNGです。

その理由は、流れ出てしまったドリップは生臭く、雑菌が繁殖しやすい状態になっているため、食中毒のリスクが上がってしまいます。そのため、ドリップが流れ出てきたことを確認できたら、その都度こまめに拭き取るようにしましょう。

湯せん解凍

冷凍された魚を早く解凍する方法の1つとして、沸騰させたお湯で一気に解凍する湯せん解凍があります。沸騰したお湯があれば、数分で解凍することが可能ですが、急激に加熱されることからドリップが流れ出てしまうのは防げません。

①魚が入りサイズの鍋に水を張って沸騰させる

②沸騰したら中火に落とし、密閉袋のまま魚を入れる

③3分程経過したら火を止めて、解凍具合を触って確認しながら余熱で解凍を進める

湯せんして解凍を終えた魚は、かなりドリップが出ているので、密閉袋から出してしっかり拭き取ってから調理に使用するようにしましょう。また、湯せんに入れすぎると部分的に煮えてしまう可能性
があるため、加熱しすぎには注意が必要です。

電子レンジで解凍

湯せん解凍も早いですが、お湯を沸騰させたり片付けの手間が面倒くさいと感じる方には、電子レンジを使うことで、片付けの手間が少なく素早く解凍することができます。しかし、電子レンジで解凍する場合には、解凍ムラが出やすいので両面を裏返して解凍しましょう。

①密閉袋やラップから魚を出して、キッチンペーパーを敷いた耐熱皿の上に置いて、電子レンジに入れる。

②弱モードか解凍モードに設定して、100gあたり1分加熱して裏返す。

③裏面を30秒ほど加熱したら、流れ出たドリップを拭き取って完了です。

加熱時間はあくまで目安で、魚の大きさや重さによって変わってきます。解凍具合を確認しながら、10秒単位で解凍を進めていき、加熱しすぎないようにしましょう。

冷凍の魚をおいしく食べるためのポイント


ここまで、冷凍された魚をおいしく解凍できる方法や、早く解凍する方法について紹介してきました。しかし、解凍以前においしく冷凍された魚でなければ、いくら上手に解凍してもおいしく食べることはできません。

解凍方法以外にも、冷凍の魚をおいしく食べるためのポイントがありますので、しっかり抑えておきましょう。

買った魚を冷凍する場合は鮮度の良い魚を買う

冷凍の魚をおいしく食べるには、おいしい魚を鮮度が良い状態で冷凍させることが大前提です。そのため、まずは新鮮な魚を見極めて購入するようにしましょう。鮮度が良い魚の選び方として、以下の選別ポイントがあります。

①何の下処理もしていない、目が澄んでいる魚

②触れる場合は、指で押してみて弾力がある魚

③エラの色が、鮮やかな赤色になっている魚

冷凍保存した魚の賞味期限の目安は2週間

おいしさを長持ちさせるために魚を冷凍させますが、それでもいつまでも日持ちさせることはできず、おいしく食べられる賞味期限はあります。冷凍した魚は、冷凍が完了した日から2週間以内を目途にして、食べきるようにしましょう。

解凍した魚はその日に調理する

解凍した魚は、日持ちさせることや再冷凍することができません。そのため、解凍した魚はその日の内に調理する必要があります。しかし、その日の内といっても、解凍が終わればドンドン品質が落ちてきますので、解凍するのはできるだけ調理の直前にするようにしましょう。

まとめ

魚は新鮮な内に冷凍して、上手に解凍することで品質を落とさずに日持ちさせることが可能です。また、スーパーなどの特売時に、まとめ買いをして冷凍してストックしておくことで、食費の節約にも繋がります。

紹介したドリップが出ない解凍方法は時間を要しますが、献立を立てて計画的に解凍をして、冷凍された魚のおいしさを逃さずに味わってください。

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