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家のコト 2021.11.19

クリーニング師が教えるお洗濯の基礎①:汚れを落とすのは洗剤ではない? 洗濯に最も大切な〇〇の話

家庭のお洗濯に悩みはつきもの。

洗濯もののにおいや、汚れ落ち、洗剤や柔軟剤選び・・・

でも、洗濯の基礎を理解していれば、そんなお悩みも解消するかもしれません。

 

この記事は、天然洗剤と水洗いにこだわった、肌にも環境にもやさしい宅配クリーニングone more(ワンモア)とケノコトとのコラボ企画による連載です。

何万着という服にむきあってきたクリーニングのプロが、「洗濯の基礎」についてお伝えします!

 

1.  お洗濯は悩みがいっぱい!それは基礎を知らないから。

 

クリーニングの仕事をしていると、洗濯の専門家として、家庭の洗濯のお悩みをたくさんうかがいます。

洗濯物がにおう、洗濯槽がかびる、洗剤の香りが気になる、洗剤の安全が気になる・・・。

 

そんな悩みにこたえるように、最近ドラッグストアなどの店頭では、たくさんの種類の洗剤や柔軟剤が並んでいて、新商品もどんどん出てきています。

 

最近流行っているのが無臭の柔軟剤です。しかし、無臭の柔軟剤には何も入っていないわけではなく、消臭剤が入っています。つまり、その消臭剤が効いているからこそ洗濯物が無臭になっているということは、裏を返すと洗濯物は臭うことが前提なんです。

 

ですが、そもそも「洗濯物って何で匂うの?」ということに誰も触れていません。その理由は、「洗濯の基礎」を知らないからです。

 

「洗濯機に洗濯物を入れ、洗剤と柔軟剤を入れて洗う」というごくシンプルなことを誰もが同じように行っているはずなのに、なぜこんなにも悩みが多いのでしょうか。

 

その一つの理由は、最近の全自動洗濯機の構造にあります。

 

お洗濯の問題をお話しする前に、そもそも「汚れを落とす」ってどういうことか、考えてみましょう。

 

2.  汚れが落ちないから洗剤を2倍入れても意味がない?

 

お洗濯の悩みの中でも多い相談が、「襟の黄ばみ・匂い・洗濯機のカビ」の3つです。

 

洗濯洗剤は新しいものが次々と出ていますが、結局どれに変えてもそんなに変わらないと感じてしまい、人によっては「汚れや臭いが落ちないから洗剤を2倍入れている」という人もいます。

 

しかし、洗剤を増やすだけでは汚れ落ちに効果はありません。その問題を解決するために足りていないのは洗剤の量ではなく水の量なんです。

 

全自動洗濯機は、洗濯物の重量に合わせて自動で水量を決めてくれますが、その水量自体が実はかなり少ないんです。実際に、洗濯の途中で洗濯機の蓋を開けてみると、洗濯物がしっかり水に浸かっておらず、水面から出ていたりします。

 

 

お洗濯は、「昆布で出汁を取ること」と似ています。

出汁は昆布の中の旨みを水に移しますが、昆布の量が増えれば、当然水の量を増やしますよね。

 

 

洗濯も同じで、洗濯物の量に合ってない水量で洗濯しているのに、洗剤の量を2倍に増やしたとしても、汚れが出る場所がなければ汚れが出ません。つまり、移動する場所がないと汚れがお引越しできないということです。

 

洗濯は、汚れを服から水へお引越しさせる作業なんです。

 

また、「洗剤を入れることで汚れが落ちている」と思われている方も多いですが、必ずしもそんなことはありません。例えば汗をかいてすぐのシャツなら、水に入れれば落とすことができます。

 

洗剤は、あくまで汚れを落とす補助をするものに過ぎないのです。

 

3  洗濯業界は空前の節水ブーム。悩みの大半は水量で解決!

 

現在、洗濯業界は節水ブームです。使用する水量が、従来の洗濯機に比べて1/2でいいと謳っている洗濯機が多く登場しています。

 

 

ドラム缶式の洗濯機は、叩き洗いによって汚れを落とすので、水量が少なくても大丈夫とPRされていることが多いです。

(昔でいうところの、洗濯板に洗濯ものをごしごしして汚れを落とすように、物理的に汚れを落とすイメージですね。)

 

しかし、先の例で、洗濯を引っ越しに例えるなら「家族の人数(洗濯物)は多いのに、家の大きさ(水の量)は今までの1/2ですが、従来より空調が効いているから大丈夫です。」と言っているようなもので、これでは汚れは落ちません。

 

たしかに、叩き洗いは効率的に汚れが落ちるということは間違っていませんが、水が少ないので、そもそも汚れが出る場所がないのです。そのため、ドラム缶式洗濯機はカビ臭いや汚れ落ちが悪いという声が多く聞かれます。

 

では、そんな問題があるにも関わらず、なぜ洗濯業界は節水ブームになっているのでしょうか?

 

それは、消費者にとって「節水」が分かりやすいPRポイントだからです。「この洗濯機に変えたら節水でコスト削減できて、家計が助かります」といわれると、「よさそう!」と思いますよね。

 

節水の具体的な内容について、従来の洗濯機はすすぎ2回でしたが、すすぎを1回にしているものが多くあります。今はすすぎ1回が多く浸透しています。

すすぎが1回でよい根拠は、洗剤の残留量です。すすぎ2回で衣類に残留する洗剤の量と、今の新しい洗濯機ですすぎ1回の洗剤の残留量が同じだから、1回でよいとされています。しかし、洗剤は落ちても、汚れが落ちるとは謳っていません。

 

こんなふうに、節水・コスパの良さを謳っていますが、実は年間5,000円ほどの金額の違いしかなく、洗濯1回あたりでは約15円ほどしか差がありません。

 

 

1回15円でカビや臭いの問題が解決するとしたら、多くの人は払ってもいいと思うのではないでしょうか。

 

このように、すすぎは汚れを落とすために大事なことなんです。全自動洗濯機を使う場合、自動で選択される水量だと少ないので、手動で水量を増やすことで解決できます。

 

4. 洗濯に適した水の作り方

 

ここまで、現在の洗濯は水量が足りていないということをお伝えしました。

では洗濯に適した水はどのように作ればいいのでしょうか?

 

まずは、1回に使用する水の量を増やすことです。例えば、洗濯機が自動で30リットルの水量だとしたら、手動で水量を増やす操作をします。

 

また、洗濯に使う水は冷水よりもお湯などの温かいものがいいです。理想は30~40度前後ですが、そこまで高くなくても冷水より温度が高い状態が好ましいです。

 

汚れ落としは出汁とりに似ているとお伝えしましたが、冷水よりもお湯のほうが早く出汁が出るということと同じで、お湯の方が早く汚れが出るからです。

 

また、洗濯物をキレイに洗いあげるためには、洗濯物を洗濯機にぎゅうぎゅうに入れすぎないということも大切です。汚れが落ちないだけでなく、雑菌の繁殖がしやすい状態になってしまいます。それが、生乾きの臭いや部屋干しの臭い、洗ったのに汗臭さが抜けなかったりする要因にもなります。

 

まとめ

 

基本的に洗濯とは「汚れのお引越し」です。引っ越し先の家が狭かったら、いくら家電を良くしようが空調を良くしようと住むことができないように、性能のいい洗濯機や大量の洗剤があっても、水量が足りなければ汚れはおちません。

 

移動させたい汚れに見合った量の水を用意しなかったら、まったく意味がないということです。つまり、大切なのは使う水の量です。

 

「昔の洗濯機の方がよかった」と言われることもあります。二層式だと自分で水量を調整することができ、様子をみながらすすぎに移行することができたからです。そのため、二層式のほうがキレイに洗えていたというのは本当です。

 

しかし、全自動洗濯機でも使い方次第です。水の量を多くして温度を上げるだけでも、汚れ落ちを良くすることができます。まずは、水の量を意識することから始めてみてください。

 

ここまで、お読み下さってありがとうございます。次回は洗剤の役割を解説する「洗剤って何のために入れる?」ということについて書きたいと思います。ぜひお洗濯の参考にされてください。

 

ケノコトを読んでいる皆様限定プレゼントキャンペーンのお知らせ

 

最後に、one moreとケノコトのコラボによるプレゼントキャンペーンのお知らせです。one moreオンラインショップで使える500円オフクーポンを全員にプレゼントします!

 

洗った服ふわふわになる、天然由来の成分でつくったオリジナル洗濯石鹸や、肌も洗える成分でつくった柔軟剤などが購入できます。

 

また、お家で洗いづらいダウンやコート、「もう落ちないかも・・・」とあきらめていたお洋服などは、ぜひ一度クリーニングをご相談してみてください。

 

ご購入の際、クーポンコード「kenokoto」を入力いただくと、500円オフにて購入いただけます。

 

▼one moreオンラインショップ

https://onemoreclean.official.ec/

 

宅配クリーニングone more(ワンモア)について

one moreは、青森県弘前市のクリーニング屋さんが開発した、人の肌にも環境にも優しい水洗いクリーニングです。地元の弘前市では服がふわふわになる仕上がりと、新品のような汚れ落ちの実績が評判となり、5,000着の実績を重ねています。このクリーニングを全国の方に利用していただくため、オンライン注文と宅配による遠隔のクリーニングサービスを開始しました。

 

一着一着丁寧に向き合い、大事にクリーニングするので、「服がよみがえったみたい」な仕上がりになります。

 

one moreのクリーニングのこだわりは、ウェブサイトからぜひ覗いてみてください。

 

▼宅配クリーニングone more(ワンモア)公式ウェブサイト

6着なんでも好きな服をクリーニングできる初回限定のパッケージや、one moreのオリジナル洗剤がオンラインショップで購入できます。

 

▼one moreオンラインショップ

https://onemoreclean.official.ec/

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