
悩める女性の強い味方 ほうれん草のパワーのひみつ
日頃から多くの女性を悩ませている病気のひとつ、貧血。
この時期ずらりとスーパーに並ぶほうれん草は、安いだけでなく鉄分もたっぷり含みます。
貧血予防として代表的なレバーもよいけれど、日々の食事に取り入れやすいほうれん草もおすすめです。
貧血に必要な栄養素は鉄とビタミンC
貧血の時にたくさん摂りたい栄養素、鉄。
鉄には2種類があります
●ヘム鉄・・・主に肉や魚に含まれる
●非ヘム鉄・・・主に野菜に含まれる
肉や魚に含まれるヘム鉄の方が非ヘム鉄に比べて吸収が良いのですが、一緒に摂る栄養によっても吸収は大きく左右されます。
非ヘム鉄を含むほうれん草には、鉄がたっぷりと含まれているだけでなく、鉄の吸収を高めるビタミンCも豊富。
そのため、身体にたくさん鉄を取り入れることができます。
タンニンと呼ばれるコーヒーや紅茶、緑茶、赤ワインなどに含まれる渋みは鉄の吸収率を下げてしまうので、摂りすぎに注意です。
“造血のビタミン”である葉酸
聞き慣れない栄養素の名前かもしれませんが、ビタミンの一種である葉酸も貧血予防に一躍買っている栄養素。
日頃から不足しがちな鉄ですが、妊娠期には身体を巡る血液量の増加や赤ちゃんへの補給をするため、さらに不足します。特に妊娠初期に重要な栄養素です。
妊娠初期、時にはサプリメントで補わなければならないぐらい、葉酸がたくさん必要になってきます。
この時期に葉酸を十分摂取できないと、生まれてくる赤ちゃんの神経管の閉鎖につながり、神経管欠損や無脳症などの障害をもつことになります。
ほうれん草は貧血予防だけでなく、妊娠初期の女性にとっても積極的に食べたい野菜なんですね。
美味しいほうれん草の見分け方
●1株から葉が多く出ているもの
●緑が濃く、葉が広いもの
●根がついているもの(日持ちします)
年中スーパーにはありますが、栄養価は冬のモノの方が高く、味も寒い時期ほど甘く、美味しくなります。
ほうれん草が一番おいしい今の時期、みなさんはどんな風に調理して食べますか?
お浸しや和え物、サラダ、スープいろいろ使えるほうれん草をお楽しみください。
文・写真/影山奈々恵
プロフィール
影山奈々恵
食未来リンク 副代表
管理栄養士×フォトグラファーとして幅広く活動。
保育園で活きた食育や給食・おやつを通して「なんでも食べる子ども」を育む一方、生産者と消費者の架け橋となる団体『食未来リンク』の副代表を務める。
また、様々な食に関わることや、音楽家による演奏会にて「ありのまま」「日常」を大切にし、その瞬間をカメラで切り撮っている。
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