
「ロコモ」って何ですか 気になる健康のための知っておきたいコト
みなさんは日頃、運動をしていますか?面倒臭い、仕事が忙しいなど、ついつい言い訳をして運動をさぼってしまいがち。
運動不足だと感じている人は、もしかしたらロコモになっているかもしれません。
「ロコモ」とはロコモティブシンドロームのことをいい、将来寝たきりになってしまう可能性があること。
高齢者だけでなく若い人も要注意で健康寿命の重要性の啓発のため、日本整形外科学会が提唱している概念のことです。
「ロコモ」とは一体どういう状態のこと?
ロコモティブシンドロームは気付かないうちになってしまいます。
肥満、痩せすぎなど
やせ過ぎると骨や筋肉がどんどん弱くなります。肥満は腰や膝の関節に大きな負担がかかり、関節軟骨がすり減ってしまう原因にもなりかねません。
スポーツのやりすぎや事故によるケガ
スポーツで身体を酷使したり誤ったフォームで行ったり、思わぬケガをしたりすると、関節などに大きなダメージを負ってしまうことがあります。
活動量の低下
エレベーター、エスカレーターや自動車を使い過ぎると活動量が減少してしまいます。なるべく自分の足で歩くようにこころがけることも大切です。
痛みやだるさの放置
腰や膝の痛みを「年のせいだから」といって放置していませんか?運動器の衰えはひそかに進行しますし、重篤な病が隠れている可能性もあります。
若い人も気をつけて!健康寿命を伸ばそう
「健康寿命」いうものがあります。「健康寿命」とは健康上の問題なく、日常生活を送れる期間のことです。だいたいの平均で男性は約9年、女性は約12年と言われています。骨や筋肉の量のピークは20~30代。骨や筋肉は適度な運動で刺激を与えたり、適切な栄養を摂ることによって、強く丈夫な状態で維持されるのです。弱った骨や筋肉では、40代・50代で身体の衰えを感じやすくなり、60代以降、思うように動かすことが出来ない身体になってしまう可能性があります。
出来ることなら、いつまでも自分の足で歩きたいですよね。
「ロコモ」を予防するには?
「ロコモ」についての知識だけではなく、予防のために何に気をつけるべきかも知っておきましょう!
日常生活で気をつけるべきこと
自転車や徒歩で勤務する
仕事の休憩時間に散歩する
エレベーターやエスカレーターではなく階段を使う
近所の運動施設や公園を利用する
地域のスポーツイベントに参加する
いつもより遠くのスーパーまで歩いて買い物に行く
歩幅を広くして速く歩く
休日には家族や友人と外出を楽しむ
出来る範囲で続けてみましょう。1駅早く降りて歩くなど、小さなことですが続けることで大きな差になります。
食生活で気をつけるべきこと
主食、主菜、副菜を基本に食事のバランスをとる
ご飯などの穀類をしっかりととる
野菜・果物・牛乳・乳製品・豆腐・魚なども組み合わせる
食塩や脂肪を控える
主食、主菜、副菜を1食の中で揃えることが難しいという場合は、1日の食事の中でトータルに、それも難しいという場合は、1週間の中で無理のない程度にそろえてみると良いでしょう。日頃の運動も食生活も意識して徐々に良くしていきましょう。
「メタボ」に続き「ロコモ」もまた、可愛い響きの言葉ですが、これからの私たちが気を付けなくてはいけない重要な概念です。家族や友人に広めることもロコモティブシンドローム対策になるので、ぜひ周りの方にお話ししてみてくださいね。
文/Dr.Note
参考記事:運動不足は寝たきり予備軍?知らなきゃまずいロコモティブシンドローム
ライタープロフィール
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