
1日2Lの水を飲む理由とは。入ってから出るまで体を巡る水のコト
よく「1日2Lの水を飲みましょう」という話を聞いたことあるかもしれません。
体に入った水は、尿として出てくるだけではありません。様々な形になって出てくる水。
知ると、「え?!ここにこんなに!」と思われるかもしれません。
飲料水と食べ物だけじゃない入ってくる水
・飲料水…1100ml
・食物中の水分…1100ml
・代謝水…300ml
合計で2500mlの水が身体に取り込まれます。
最後に登場した代謝水。聞き慣れないお水ですね。
体の中では、摂取した糖質やたんぱく質、脂質からエネルギーが作られます。
このときに発生する水、これが「代謝水」と呼ばれるものです。
こんなところからも?!身体から出ていく水
・尿…1500ml
・糞便…100ml
・不感蒸泄…900ml
・不可避尿量…500ml
合計で3100mlの水が身体から出ていきます。
糞便よりも多く排出される不感蒸泄。
これは、呼吸や皮膚から無意識に排泄されている水分のことをいいます。
ちなみに、呼吸からは300ml、皮膚からは900mlの水分が排出されていると言われます。
不可避尿量とは、体内で生じた老廃物などの不要物を排泄されるために必要な尿量のことです。
そのため、普通の尿とは異なります。
もっと多い、消化管で分泌される水分
先ほどまでのお話は体の中に入る水、出ていく水のお話でしたが、体の中には食べ物を消化するために働いてくれる消化管があります。
・唾液…1000ml
・胃液…2000ml
・胆汁…200ml
・膵臓…1000ml
・腸液…2000ml
消化管内では合計で、6200mlの水が分泌されています。
体の中に入って、巡る水。
冬の時期は夏に比べて水分を摂ることが少なくなりがちですが、入るよりも出ていく水の方が多いため、積極的に摂りたいものです。
「3・3・3摂取法」
1日3回、1回300mlの水を 3分間かけて飲むこの方法。あまり水分を摂らない方は、この方法で意識的に摂ってみてはいかがでしょうか。
文・写真/影山奈々恵
プロフィール
管理栄養士×フォトグラファーとして幅広く活動。
保育園で活きた食育や給食・おやつを通して「なんでも食べる子ども」を育んでいるだけでなく、生産者と消費者の架け橋となる食未来リンクの副代表を務め、様々な食に関わることや音楽家による演奏会にて、「ありのまま」や「日常」の大切にし、その瞬間を切り撮る。
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